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はじまりの朝

平日も休日も同じサイクルで過ごすのは、神経質な人間にはよくある話。

今日はいつもより早く起きられたので、近くの公園に朝焼けを拝みに向かった。
この突然の早起きは、日の出が少し早くなったと感じたところが大きい。

とは言うものの、冬至が過ぎたのか、日の出が本当に早くなったのかは、天気予報を最近見ていないので分からない。


自然はいつも、前向きに考えるきっかけと、素朴な感動を教えてくれる。

生来の執着癖から、沢山の"あること"に気を取られることが多い。
一日中1つの事を考える日もあり、そんな日はヘルペスが酷くなるし、右肩の震えも止まらなくなる。

しかし、考えないようにすればするほど余計にまとわり付かれるので、ほったらかしである。


そんなヒポコンドリー極まりない人間さえ受け入れてくれるのが、太陽や青空や草木であり、いつも救われている。



小高い山の上に登りきる前、
遠くの山が霞んで見える美しさを感じとる。
くっきり見えるより、
少し霜が降りている方が好きだ。
もうとっくに旬を過ぎたハスの群生。
枯れながらも葉は大きく開いたままの様子は、
まだ舞台で歌おうとする合唱団のように見えた。
池の周りで戯れるユリカモメ。
彼らのけたたましい叫び声も、
自然の中では美しい音色となる。
セミの抜け殻と黄葉。
夏と冬の風物詩の共演は、強烈なアンマッチとして、
芸術作品を見た時以上の驚きを与えてくれた。

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