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花向けの詩


花向けの詩

人が生まれて死ぬ時迄は
幾つも抜けてく苦労と情け
仁の心を無くさす様に
便利便利と此の世は過ぎて
知らん解らん人忘れ

考えぬ人遣らぬ人
今日も誰彼文句許りで
其れとも一通りを遣って来たのか
何を遣ろうが構い無し
賑わう此の世も仕舞の仕度か

今は昔の御伽噺と
堪え耐えては苦労を抜けて
出過ぎた人等は楽許り
此の世は嵐に露と消え
此の世は嵐に露と消ゆ

本歌
さだまさし
「紫陽花の詩」

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