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文系大学出身者が約2ヶ月で基本情報受かったお話

 皆さんこんにちは、紺色です。
 突然ですが、皆さんは「基本情報技術者試験」という名前を聞いたことはありますか?私は就活後半までまったくその存在を知りませんでした。
 今回は、超がつくレベルで文系の私がどのようにして基本情報技術者試験に合格したのかについて書こうと思います。


※このブログには「基本情報でこんな問題が出た!」や「試験でここが難しかった!」などの情報は、試験の規定に従い書いておりません。




そもそも基本情報技術者試験って?

 「ITエンジニアの登竜門」という位置付けのこの試験。実はれっきとした国家資格です。ITパスポートという試験については聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、その上位資格と考えていただければ大丈夫です。
 試験の構成はこちら。

科目A:60問(90分)
科目B:20問(100分)
それぞれ1000点満点となっていて、両方600点以上取ることが合格の目安となっています。
詳しくはIPA(独立行政法人情報処理推進機構)のホームページをご覧ください。

文系出身者の勉強法

 実は合格率30%程度のこの試験ですが、文系の私でも受かりました。(たぶん。というのも、正式な合格発表は翌月下旬)(7/17追記:合格していました!)
 まず皆さんに私がどれほど文系なのかをお伝えしようと思います。「こんな奴でも受かる」という見本にはなるでしょう…

  • センター試験の数学IAで6割を切る、数学IIBは半分もいかない

  • 大学では経済や情報系の授業は一切取らず

  • Excelの使い方すらよく分からない

  • パソコンは動画編集やレポート作成だけ

 さて、IT知識ゼロのこんな私がなぜ2ヶ月ほどの勉強で合格に至ったのか、その勉強法をここからはお伝えしていきます。

使った教材

 まずは一つ目、科目A対策として『令和05年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)』です。「基本情報と言えばコレ!」というレベルで、どのサイトでもおすすめされている本です。何がいいってまず解説のわかりやすさ。文系でも頭に入るシンプルな文章に、長ったらしくない説明、そしてネコのイラスト。地味にこれが大事です。カチカチしすぎてないので、勉強へのハードルが少し下がりました。

 二つ目、科目B対策として『2023-2024 基本情報技術者 科目Bの重点対策』です。科目Aに比べて科目Bは参考書も少なく、対策も疎かにされがちです。しかし、IT未経験者にとってはここがむしろ難関。初めて科目Bを解いたときの「コイツは何を言っているんだ?」感は問題を解くことでしか解消されません。
 おすすめのやり方は、最初から考えずに解説を見ながら解くこと。正直言ってこの本の最初の3問より先は初見では無理です。考える時間がもったいないので、私は解説を見つつ書きながら内容を理解しました。(結局全部終わらせられずにChapter4-16ぐらいまででしたが、何とかなるもんです)

 三つ目、科目Aの問題演習として『基本情報技術者過去問道場』というサイトを活用しました。科目Aは参考書を読んだだけでは完璧とは言えません。このサイトでは過去に基本情報技術者試験に登場した問題をかなりの数扱っています。意外と「あれ、この問題ってこの年も出てるの?」みたいなことがある(ま、要は使い回し)ので、ぜひ解きまくりましょう。
 私はトータルで約1500問ほど解いたと思います。そして、ただ解くだけではなく、解説の下に緑・オレンジ・ピンクの3色ボタンを使いましょう。個人的には「緑→正解したがまぐれ/不安な問題」「オレンジ→間違えたが解説を見て理解できた問題」「ピンク→間違えたが解説を見てもいまいちよく分からない問題」に分けました。緑とオレンジの問題を集中的に潰し、ピンクの問題は参考書の該当箇所で復習をしました。

1日の勉強時間とか

 ここまで教材とその活用方法についてお伝えしてきました。ここからは社会人生活の中でどうやって勉強時間を捻出してきたのか、について書こうと思います。(もちろん私の方法がベストというわけではありません。皆さんのやりやすい方法を模索してください)
 その前に前提として普段の私の生活についてもお伝えします。おそらくここで大勢の人が「いやそれ無理っしょ!」となるに違いありませんが…

  • 平日は夜9時就寝、朝5時起床

  • 実家暮らし

  • 会社が1ヶ月に2,3回ほど勉強日を設けてくれる

  • 1時間強の電車通勤

  • もともと記憶力はそれなりにある(文系なので暗記ばっかりやってた)

  • 英語力もそれなりにある

  • 朝型人間ゆえ、朝が一番テンション高いし頭が働く

 こう書き出してみるとだいぶ恵まれていますね…19時帰宅で20時にはもう自分の部屋へ行ける(すなわち帰ったらすぐお風呂入れるしごはんも用意されている)なんて、一人暮らしの方々からすれば殺意案件でもおかしくないでしょう。
 …失礼、話が脱線いたしました。この日々の中で私が絞り出した勉強時間は1日1時間半~2時間ほど。まず朝起きてある程度準備ができたら30分勉強。試験間近はこの時間帯には科目Bをやっていました。朝は割と元気なタイプなので、考える労力を必要とするものはこの時間にやります。
 ちなみに通勤電車の中では何もしない派。揺れる電車の中でスマホや本を見ると酔うので、ただ音楽を聴いて窓の外を見ています。会社には始業の40分前には着いているので、始業まで少し勉強。職場の人へのアピールにもなりますし、電車が30分遅れても遅刻しない、一石三鳥。
 帰宅して自分の部屋に戻ったら1時間勉強。夜は暗記系、と相場が決まっていましたので、苦手分野をノートに書いて覚えるなどしていました。

感想とか

 本格的に勉強をしたのは約2ヶ月。その間いろいろと仕事で覚えることなどもあり、とにかく「頭が疲れた」の一言に尽きます。
 もともと試験前に極度の緊張状態になりがちな私。今回も朝ごはん食べられない、指先がめちゃくちゃ冷たい、試験始まってるのに緊張して座るベストポジションが見つからない、などの問題大発生でしたがいやはや、受かってよかったです。科目Aはいろいろな方々がおっしゃっていましたが、やはりサンプル問題よりも正答率は落ちると思っていいでしょう。科目Bに関しては結構差が出るかもしれません。ただ両方75%以上取れていれば、合格の可能性は高まるでしょう。

 この記事を見てくださった、これから基本情報を受ける方々へ、少しでもお役に立てれば幸いです。

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