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1日1フェルミ推定 ⑨日目 ピアスの市場規模は?

本日はピアスの市場規模を求めていきます。

前提確認

個人が購入するピアスの1年間の売上高を求めていきます。

アプローチ設定

日本のピアスの市場規模 =

 平均単価 x ピアスの売上個数

で求めることができます。
またピアスの売上個数は

日本の人口 x ピアスの購入率 x 1人当たりの年間購入個数

こちらで求められれます。

モデル化


ピアスの購入率と購入個数ですがどういった要素によって変わるでしょうか。年齢、性別、所得、地域、家族構成等考えられますが、年齢と性別で分けて考えましょう。
まず女性について、20代女子はおしゃれに敏感なので購入数は多いと考え、30代,40代は購入個数は減るが平均単価は上がる、そして50代以降はおしゃれへの関心も少しずつ薄れまた一つのものを大事に使う傾向があるので徐々に減っていくと仮定します。20代以下も考えなければなりませんが基本的に学校の規則でピアスは禁止されているところが多くそれほど数は少ないと考え無視しましょう。
次に男性の購入数を考えます。男性でピアスを付けている人は少ないと考え無視します。自分用ではなくプレゼント用に買う人はある程度いると思うのでどれくらいいるか考えていきます。
まず20代は女性と同じく購入数は一番多いが平均単価は低い、30代以降は平均単価は上がり購入個数は減っていくと仮定します。
また男性はプレゼント用途なので女子よりも単価も高い、購入個数は少ないと仮定します。
年間購入数量と平均単価を下記のように仮定します。

フェルミ推定 ピアスの市場規模

あとはこれに日本の人口を掛けていきます。人口は今までの問題にもでてきました。下記で考えます。男女比は1:1。

人口

計算実行

20代女性   :900万人 x 1000円 x 2個 = 180億円
30代~40代女性:1800万人 x 3000円 x 1個 = 540億円
50代以降女性   :2100万人 x 3000円 x 0.5個 = 315億円
20代男性   :900万人 x 5000円 x 0.1個 = 45億円
30代~40代男性:1800万人 x 10000円 x 0.1個 = 180億円
50代以降男性 :2100万人 x 10000円 x 0.05個 = 115億円
合計 1,365億円

合計1,365億円となりました。
平均単価と購入個数は完全に勘でやったのでそこで大きく違っていたら答えがかなりズレていると思います。

現実性検証

書籍では150億円となっていました。購入者を初めて購入する人とすでにピアスを持っている人で分けていました。たしかにその視点だと購入数も考えやすいと思いました。

ピアスだけの市場規模の情報はありませんでしたが「宝飾品(ジュエリー)市場に関する調査を実施(2021年)」というものはありました。そして「ブライダルジュエリー市場の推移」というデータもありました。
これらによると宝飾品の2019年の市場規模は9,851億円、ブライダルジュエリーの市場規模は1,568億円。よってブライダルジュエリーを除く宝飾品の市場規模は8,283億円となります。残った部分の宝飾品の種類はブライダルを除いたリング、ネックレス、イヤリング、ピアス、ブレスレット、アンクレットなどです。ピアスの市場規模がどれほどの割合なのかはわかりませんが1,000億円はあるのではないでしょうか。

以上です。

次回は割り箸の年間消費数は?という問題を問いていきます。





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