旅行記⑨

第11走者
下関駅 15:37発
普通 小倉行き

下関では関門トンネル用の415系がお出迎え。本州の直流1500Vと九州の交流20000Vの2種類の電源に対応している。電源切り替えの試験だろうか、停車中に照明が一度落ちてからまた点灯した。

415系。この顔もだんだん少なくなってきた……

下関を出発。関門トンネルに入る

関門トンネルは1942年と1944年にそれぞれ開通した。戦前戦中に海底トンネルを建設するだけの技術があったのかと驚かされる。

上り線と下り線が別々なのは、それぞれ同じ方向の列車を走らせたり、また片方のトンネルが破壊されても列車の運行を続けるためだ。実際に戦争中連合国軍は関門トンネルを破壊する計画を立てていた。その計画は実行されることはなかったが、進駐軍の将校が日本に来て真っ先に聞いたのが関門トンネルは無事か?という質問だったとか。それに対して国鉄の担当者は「もちろん無事であります。関門連絡線は本日も多くの列車を走らせております」と答えたという。

関門トンネルを出てすぐに車内の照明が消える。九州の交流電源に切り替わったのだ。

かつて門司駅は下関駅ともども寝台特急の機関車交換が行われていた。その名残か構内は非常に広いが、今となってはやってくるのは短い普通列車ばかりだ

小倉駅到着。普通列車だけで九州まで来てしまったのか………と我ながら呆れてしまう

ちなみにここまでで30時間以上かかってます。まともな人は絶対やらないように

ここからホテルの最寄り駅を目指した。

往路はこれで終わり




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