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旅行記④

国府津に到着。ここで御殿場線が別れていく。
かつては御殿場線が東海道本線を名乗っていて、
国府津と沼津は峠越えの拠点だった。補助機関車C53が待機しており、特急「燕」は30秒間の停車の間に補機を連結、御殿場付近で走行中に切り離すというサーカスまがいの運用が行われていた。

その後急勾配を避けるために現代の小田原、熱海を経由するルートが開通、東海道本線の名を譲り御殿場線と名乗るようになった。

電車は小田原に着く。ここまでで大宮駅から2時間。まだまだ先は長い。反対のホームには東京ゆき特急「湘南」か止まっていた。

相模湾を眺めながら根府川に到着。
この駅の近くには撮影の名所、白糸川橋梁がある。


※画像はイメージてす

相模湾をバックに走る列車を撮れるということで多くのファンが通ったという。調べて頂ければたくさんの力作か出てくることだろう

熱海には8:19着。時刻通りだ。

第2走者
熱海駅 8:23
東海道本線 普通 沼津行き


211系電車。トイレがついていないので不人気
ここからJR東海区間へ

熱海に到着。最初の乗り換えだ。
向かい側のホームに止まっている電車に乗り換える。
熱海駅から豊橋駅までの静岡地区は、東海道本線を18きっぷで旅する時の最初の関門とも言える区間だ。この区間は基本的に各駅停車しか走っていない。また一部を除き使用車両もロングシートのみ。ロングシートでしかも各駅停車オンリーでの長旅というのは鉄道ファンにとっては苦痛なことであろう。

とは言ってもこの区間の普通列車の平均速度はかなり速い。熱海から豊橋までは190km程だが、最速の乗り換えであれば3時間ほどで通過できる。
東日本区間の特別快速などはせいぜい50km/hそこいらなのと比べれば、平均60km/hというのは普通列車と考えるとかなり優秀な部類だろう。

熱海を出発しすぐに丹那トンネルに入る。
かつての御殿場線の峠越えを回避するために掘られたこのトンネルだ。

東京〜大阪の交通手段は多くあるが、全て微妙にルートが違うのが面白い。特に神奈川県と静岡県を越える区間は箱根峠をどう攻略するかが見物といったところだろうか。
※旧東海道は箱根の山を、国道1号は箱根の温泉街を、東海道本線は小田原から熱海へ迂回、御殿場線と東名高速は松田や御殿場の方を通る

丹那トンネルを出て函南、三島と過ぎ終点の沼津に止まる。ここまではJR東日本の車両も乗り入れてくるし、またこの駅から出発する上野東京ラインの電車もある。静岡県の駅で遥か遠い栃木県の小金井と表示されるのがシュールだ。

ここで豊橋行きに乗り換えだ

第3走者
沼津駅 8:44発
東海道本線 普通 豊橋行き

3分間とタイトな乗り換えだが無事に成功。
ここから豊橋までは3時間弱。11時半ごろまで乗りっぱなしだ。
この静岡地区を18きっぷで旅する上での注意点として、この区間は短距離の電車がほとんど、という点だ。
熱海発豊橋行きの電車は夜に2本だけ、豊橋から熱海は早朝に1本しかない。
基本的には途中で乗り換えが必要になる。

これはこの静岡地区は区間利用がほとんどであること、また駅ごとの需要も大きいことから、短編成、短距離の電車を高頻度で運転するというダイヤが組まれている。

今回はそれを考慮して旅程を組んであるので沼津からは豊橋まで1本で行ってくれる。
JR東海自慢の313系電車の座席に体を預け暫く眠ることにした。


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