旅行記⑥

鉄道写真の撮影地として有名な金谷と菊川の大カーブ、通称カナキクを過ぎる。

夜泣石の伝説がある中山峠、近年開業した御厨駅を過ぎて天竜川を渡る。ここは鉄道唱歌でこのように歌われている

この水上にありと聞く
諏訪の湖水の冬げしき
雪と氷の架け橋を
渡るは神か里人か

雪と氷の架け橋とは諏訪湖の凍結現象……御神渡りのことだ。
それよりも浜松は天竜川で諏訪湖の事を歌うとは……「この水上にありと聞く」と伝聞形式であることから、それがどれほど遠くのことなのかが伝わってくるだろう

浜松駅到着。ここで我が電車は後ろ3両を切り離す。前3両に乗り換えて豊橋を目指す。

長かった静岡県は終わりだ。いよいよ愛知県入りである。



いよいよ愛知県

第4走者
豊橋駅11:50発
新快速 大垣行き

この辺りは途中から寝ていたが、快適なシートと高速運転の組み合わせであっという間に名古屋に着いた。


台湾まぜそば 900円ナリ

名古屋ではフォロワーさんおすすめのまぜそばを昼食に。あっという間に平らげてしまった。

https://maps.app.goo.gl/pwGrnHWgpWhvmEKaA
↑行ってみたい人はどうぞ

お腹も膨れて旅行再開。

第5走者
名古屋駅 13:30発
快速 大垣行き

途中通過する稲沢は、JR貨物の貨物駅と機関区がある。稲沢機関区には廃車を待つたくさんの機関車が止められていて、なんとも物悲しい。まるで墓場のような雰囲気だ。

尾張一宮、岐阜と止まり、終点の大垣までは各駅停車になる。(とはいえ間は2駅しかないが)

14:02 大垣駅に到着した。

ここまで来ると周りの客が殺気立っている。皆同業者だろう。この先米原方面の電車は毎時1〜2本しかないことから混雑する。皆座りたいが為に駅構内を走る「大垣ダッシュ」という光景が18きっぷシーズンはよく見られる
※良い18きっぱーの皆さんは真似しないこと

天下分け目の戦いがあった関ヶ原を越える。
この区間は東海道本線の中でも例外的に急勾配が続く。大垣駅はその峠越えの拠点でもあった。
また下り線は勾配を緩和するためのバイパス線が設けられた。
電化された後も1200トン級の貨物列車牽引やスピードアップを目的とした機関車としてEH10が投入されたり、桃太郎の愛称がついているEF210はこの関ヶ原越えのため「30分定格出力」という考えが取り入れられている。
※めっちゃ雑に表現すると、関ヶ原越えの間だけは少し無理をしてもらおうという訳。電動機は内燃機関に比べて過負荷に強いという特性があるためだ。


EH10 その巨体から「マンモス」塗装から「クマバチ」とあだ名された

途中関ヶ原を下って東を目指す貨物列車とすれ違う。

この関ヶ原駅は実際に激戦地だった場所。東西両軍の武将の名前が掲げられてもいる…

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