7月の歴史文化

昭和58年から始まったしれとこ斜里ねぷた。
しれとこ斜里ねぷたが始まった経緯はいろいろなところで紹介されているので、今回は割愛します。

斜里町観光協会HPより

しれとこ斜里ねぷたは、大太鼓、笛、ジャガラキに踊りが加わった隊列。
これは斜里独自のもの。
弘前ねぷたには踊りはないそうです。
私は斜里のねぷたしか知らなかったのと、弘前ねぷたをそのまま再現していると思っていました。
初めてねぷたに参加する時もお囃子の前にまず踊りから、と思っていたので踊りが斜里独自のものだとは知りませんでした!

弘前ねぷたの方達からも、弘前ねぷたをそのままコピーするのではなく、斜里オリジナルのものにしていってもらえれば、と言っていただいたそうです。
本家への敬意を失わず、斜里で独自の発展をして伝統になっていく、というのがとても素敵ですね。

また、しれとこ斜里ねぷたが始まった3年後、昭和61年から群馬県尾島町(現在の太田市)でも運行されていて、掛け声はおなじ「ヤーヤドー」だそうですよ。

私が生まれた時にはすでに始まっていて、物心ついた時から毎年当たり前にあるものという感覚でした。
斜里でねぷたが始まってまだ40年弱。
ねぷたがなかった時代があり、私よりほんの少し上の世代の方たちにとっては元々あったものではない、ということがとても不思議な新発見でした。

斜里町は(北海道は)歴史が浅い土地とよく言われますが、今生きている私たちが、同じ時代に生きている先輩たちが今まさに歴史を作っていっている最中なんだなと実感しています。

残念ながら3年連続で中止となってしまったしれとこ斜里ねぷたですが、来年こそは運行されるといいなと思います。

交流記念館内ねぷた保管庫

斜里での運行は中止ですが、8月に弘前市で開催される弘前ねぷた300年祭にはしれとこ斜里ねぷたも出陣とのことです。
里帰りですね!

ねぷたは中止ですが、作り手を絶やさないため開催された
金魚ねぷた作りに参加させていただきました!

協力
・弘前市観光部観光課
・知床博物館
参考
・シリエトクノート第2号2011夏

広報しゃり7月号
農業
▶︎夏の間に収穫が終わる斜里町の小麦
歴史文化
▶︎独自の構成のしれとこ斜里ねぷた