テイツーの分析記事、銘柄分析のやり方
盛り上がってるようなので軽く分析してみました。
なお。本記事は売買の推奨をするものではございません。
まずは、当期業績予測と時価総額。
売上高220億、営業利益2億、経常利益1.9億、純利益1億。
5月13日現在株価58円、時価総額33憶7500万、PER33.7倍(当期業績予測ベース)
決算説明書を見ると、業績予測は出ているものの3月期、4月期の業績は好調に推移しており早々に『業績予想の修正を検討する必要が出てくる』とのこと。
ということで3月、4月の月次を見ていきましょう。
プレスリリースを見ると前年同月比で、3月127%、4月158.4%、5月140.8%ペース。
巣ごもりで、特需が発生しているようですね。
最初の画像にある決算説明書をみると3月度の業績は、月間の営業利益の年間予想の2億円の半分である1億円を大きく上回る見込みと書かれています。
ということは4月は3月よりもさらに売上が好調なので、2か月で通期の営業利益予想はほぼ確実に達成していることが予想されます。
年間売上から1か月の平均売上を計算するとざっと18億。3月期27%増だと+4.9億、4月期58.4%増だと+10.5億、5月期40.8%増だと+7.3億となります。ここで重要になってくるのが粗利益率。それでは過去2期分から粗利益率を予想してみましょう。
売上総利益÷売上が粗利益率となるので、前々期は27.5%、前期は29.2%。
概ね28%前後となりますね。そうすると、粗利益の増加はざっくり計算で、3月度+1.4億、4月度は+2.9億増、5月度は+2億。
3月度の営業利益が1億円を大きく上回るとの文言から、売上が大きく増えても販管費は大きく変動しないと言えるのではないでしょうか。
営業利益が年間2億予想なので、3か月で約0.5億の営業利益予想に+1.4億+2.9億+2億=6.8億。3か月で通期の進捗度340%。上方修正は間違いないですね。年間の利益予測は各自やってみてください。私の予想だと年間の純利益が約10億。5月13日現在時価総額約34憶なので、PER約3.4倍。
まだまだ、書けますがめんどくさいのでこの辺で分析は終わりにしておきまw
ということで、ここまでがかなりざっくりとした数字のお話し。重要なのは、この特需がいつまで続くかなんですよね。直近ではコロナの新規感染者数も減少傾向で、来月には緊急事態宣言も解除されていると思います。その後第2波がくるのか、来ないにしても習慣となった巣ごもりで特需が続くのか、現金給付10万円で特需は来るのか。コロナが収束して自粛ムードも終わり特需が終わるのか。この辺り敏感に感じ取らないといけないですね。
ツイッターを見ていると調べもせずに乗ってみたり、損したら嵌め込みだーとか言ったりうんざりしてきますね。悪意のある嵌め込みも確かにあるのですが、調べもせずに高値で信用買いして暴落したら人のせいとかにしてるといつまでたっても勝てるようにはなりません。自分で判断して、出来れば自分で銘柄を探せるようにしていきたいですね。
ちなみに話しは変わりますが、仮に長期でこういった銘柄を持つ場合はインボイス制度というのを覚えておきましょう。2023年1月から始まる制度で、ビジネスモデルが崩壊する能性すらあると思っています。
例えば従来の税制だと、一般の人から1,100円で本を買い取った場合に仕入れ1,000円、仮払消費税100円となり10%相当分は納付する消費税から控除できていたんですよね。インボイス制度ができると、一般の人(いわゆる消費税の納税義務がない人)から仕入れた金額は消費税が控除できなくなるってわけです。そうると粗利益率がめちゃくちゃ悪化してしまうので、従来よりも中古の買い取り価格を下げるしか無くなるんですよね。
古本やゲーム市場以外だと、中古車販売、不動産業界等、一人親方のいる建設業界、業務委託の形態にしている美容室やホストなどが大きな影響を受けるようになるので頭の片隅にでもいれておいてください。
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