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#26 ホーンテッド・ラプソディ

ミュージカル団体sorciére第7回公演『ホーンテッド・ラプソディ』ひとまず無事終演致しました(2週間は気が抜けませんね)!
御来場頂いた皆様、ソルシエのみんな、関わって下さった全ての皆様に感謝致します。

こんな時代の中、作品を昇華させることができて本当に良かったなぁ〜。終わった後よりも本番が始まる瞬間、「やっとやっと観てもらえる!」と思って涙が出そうになりました。

去年の10月、キャストオーディションの時です。髪短いなぁ。
それまでソルシエでは明るくてはしゃいでるようなキャラクターを貰っていたので、麻子役に決まった時は正直「私にできるのか?」という気持ちが大きかった。自分はそういう馬鹿っぽい役に向いていると勝手に思っていたしね。
でもキャラクターに関してはそれからの一年で、他の団体の公演でも大人しいというか哀愁みのあるというか内圧高め(はるかさん使い方合ってるかな?)な役をする機会があったので、それで大分鍛えられた感じはします。沢山の(いやまだまだですが)経験を経て麻子を迎えられて本当に良かった。

今回の公演において、私にとって一番大きな要素だったのは、ソロ曲を貰った(それに複数曲歌わせて貰えた)ということです。
今年でソルシエに入団して4年目ですが、ソロ曲を貰ったのは初めてでした。今までは一曲のなかでチョロっと、とか、合いの手みたいなのが多くて、それはそれで楽しいんだけど、せっかくのミュージカルでもっと歌いたいな!という願望はありました。でも一方で歌うことにそんなに自信が無かったから、まぁ当たり前かしょうがないかという気持ちでもあり、麻子のソロ曲があるよと知った時は、めちゃくちゃ嬉しい反面かなり恐ろしかった。

公演が終わった今でも自分の歌声はまだあんまり好きじゃないけど、みんなが褒めてくれたり感動してくれたりして、少しは自信になりました。物語を崩さない程度には歌えていたようでほっと一安心。やっと「私、ミュージカルやってます!ミュージカル劇団の劇団員です!」って胸張って言えるようになったかな!
でも歌う時に目が細まる癖は直らん(汗
目に光が入らないっちゅーねん!

ついでに言うと、スカートの衣装もはじめてだった笑。翔子さんの作るスカートに凄く憧れていたので嬉しかったな!しかも2種類も着させて貰った!(あでも、Life is Magic!のM1も一瞬だけスカートだったか?いや、マントか?)可愛すぎて私なんかが着るの恥ずかしくなっちゃうくらいでした笑

そういや、お葬式やお通夜に行ったことがない(あるらしいけど記憶にない)私は、M5がどんなテンション感なのか分からず、はじめの方は苦労したなぁ。実際に経験してからやりたい!と思って、身内の誰か死なないかなぁなんて一瞬思った(縁起でもない)。

終わったあとカラオケに行って思ったのは、「あ、私、音源に合わせて歌うの上手くなってる!」ということ。それまではとにかく音源に合わせて歌うのが苦手でした。アカペラで自分のリズムでならまあまあ歌えるのに〜みたいな。でもそれがいつのまにか少しは克服できていたみたい。やったー(^^)自分の声コンプレックスもいつか克服できたらいいな。

あとね、確実に度胸もついた!
死ぬほど緊張しいだった私も、一年間で場数を少しばかり踏んで、普通のお芝居なら程よい緊張感程度でできるようになったけど、やっぱり普通のお芝居とミュージカルって全然違う!毎回の通し稽古でM9の前とかお腹壊してた。でもゲネあたりからM9前もじっとしていられるようになって、「おやどうしたんだ急に?」って自分に問うたわ。
一つ言えることは、しょごたんに「楽しんで歌って」とアドバイス貰ったり、りおりおが舞台上で心から楽しんでお芝居してるのを見て、「そうだな。楽しめなきゃやってる意味無い!」って自分の頭と心に落とし込めたのが良かったのかも。それまでは上手にやらなきゃやらなきゃって勝手に自分にプレッシャーかけて、お芝居すること歌うことを楽しめていなかったみたい。

本当にみんな上手だったなぁ。
みんなもの凄いスピードで成長していくから、会うたび会うたびに驚かされて気付かされて、すごいなぁって、自分も出てるのにみんなを客席から眺めている気分だった。
麻子は関わる役の人数が少なめだからあれなんだけど、ハヤテと植田と梨歌ちゃんと目が合う時、毎回麻子を通り越して私の心が動かされて、胸がぎゅっとなったよ。特にゲネあたりからやばかった。その度に相手の演技も私の演技も変わるし、毎回とても楽しかったな。本心からお芝居ができるって、とんでもない充実感!

はじめて参加した第5回公演から振り付けも少しずつ関わらせて貰っていて、今回はM1、M4、M11(ベースだけ)を担当しました。
私の振り付けはちょいダサ、そしてリズムの取り方が少し変わってると言われます笑
ダサい原因は普通にセンスが無いのと、歌詞をそのまま振りにしがちだからだと思う。
(M1で言う"海へ行ってはしゃごうね"みたいに)
M1は大人数をあのフォーラムの舞台にいかに収めるか、そしてなずな圭介をどう立たせるかが難しかった。振り付けの時はいつも、歌唱しずらくならないように上下運動少なめで考えるんだけど、今回のM1は大人数が登場の割にほとんどなずなが歌っているということで、大多数を言ってしまえばバックダンサーにできたから、上下の運動や体の捻りも取り入れた振り付けにできて楽しかった。特にお気に入りは2回目のAメロ。男子チームほったらかして女子チームのV字フォーメーションダンス!とても女の子らしい可愛い振り付けにできたんじゃないかな〜💕(男子ごめんね)
あと"これこそ大学生"の自撮りね。大学生っていったらこの光景だろ!って思っちゃったんだよね。ほら、町田とか新宿でも見かけるでしょ?忘年会シーズンとかに笑

M4は振りというより動きって感じだったね(私振り付け恒例)。とにかく雰囲気とテンポ感を大事にして欲しいと思って考えた。りおりおの女豹になる瞬間が好き。あとラブリーポーズ。ハヤテには歩き方とかキレとかテンションの上げ方とかで沢山苦労させてしまった。本番ではテンポアップと同時に袖に一瞬捌けてきたハヤテがジャンプとかしてアゲてるのを見て、そうそうそれ!!最高かよ!って思って見てた。歌もどんどん最高になったね!

M11は私が考えた動きをベースに、翔子さんたくろーさんはじめみんながタップダンスにバージョンアップしてくれました。ソルシエ楽曲にいつかタップダンスを入れるという夢に関わらせて頂いて超光栄です!さっきも言ったように、まりあ歌唱パートは上下運動少なめかつあざとい感じを意識しつつ、二人で舞台を広く使えるように作れて良かったなという感じ。

ちなみにM6も一瞬だけ考えたよ。たくみがジャンプするとこ。笑
毎回の反省点ですが、私は振り付けを最初に考えておいてあとは丸投げというか、ツメが甘いので、今回もyuiをはじめみんなが細かい所詰めてくれたり改良してくれました。みんなありがとう🙇

yuiとは第5回公演以来、舞台上で絡む機会を失っていて(たまたま別の世界線の役を貰いがち)、でも今回は一瞬(しかも結構大事な場面)で一緒になれて嬉しかった。今度はまたガッツリ絡もうな!笑

M3はもともと私と麻子ダブルキャストだったちゃんまどさんが考えてくれました!体幹と筋肉が無さすぎてバレエっぽい動きはすこぶる苦手なのだけど、植田先生に沢山ご指導頂きました!二人ともありがとう!!



とりあえずざっくりとこんな感じでしょうか。まだまだ書きたいこと多分いっぱいあるけど。

役者仲間の方に、チケットバックがないことや団費を払っていることや制作期間の長さに驚かれたりするけど、これだからソルシエはやめられない、やめたくない、やめる気なんて毛頭ない!むしろ地の果てまでついていく覚悟です笑。どんな状況に置かれても、ソルシエだけは守っていたい。それくらいソルシエでしか経験できないことがあるし、ソルシエでしか叶えられない夢があるし、ソルシエで繋がっているかけがえのない人達がいる。これからも色んなお芝居に挑戦する気ですが、帰る場所はいつだってソルシエだと思っています。もっと自分と、自分がやっていることに自信を持てるよう、これからも精進していきます。

改めて、『ホーンテッド・ラプソディ』に御来場いただいた皆様、関わって下さった全ての皆様、本当にありがとうございました!
みんな、おつかれさま!
これからもよろしくね!

戸蒔麻子役
小練ネコ

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