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【エッセイ】 。」 と 」。

会話文の末尾、以下のカッコ閉じと句点の表記を初めて見た時、んと思った。こんな表記をするの?

」。

生まれてこの方、文章を読んできて

。」

としか見たことがなかったし、自分でもそう表記していた。

しかし、いったいいつの頃からなのだろう。昔はなかったはずである。ぼくの記憶では、ここ数年見かけるようになった気がする。何かきっかけがあったのだろうか。文部科学省から「文章の書き方」という指導がなされて、このような表記が推奨されたのか。(多分それはない)それとも、自然発生的に生まれたのか。ただのタイプミスがそのまま通用してしまったのか。この方がかっこいいじゃんと思ったのか。それともSNSの普及に関連があるのか。

ぼくにはわからないけれど、この二つの表記では意味が異なるのかも知れない。(あるいは、違う意味を付加することができるのかも知れない)

。」 句点で文章が終わる。その後に会話を閉じる。
」。 会話を終わらせた後、文章を閉じる。

繊細な文章感覚の持ち主なら、使い分けることができるのかも知れない。表記は統一するのが原則だけど。