ベーシックインカムと現代社会にハマっていない人々

はじめまして。

少し前の話になりますが、フィンランド政府のベーシックインカム(BI)の実験が2018年12月で終了するそうです。
https://gigazine.net/news/20180420-basic-income-experiment-ending/

実験の結果はどちらかといえば失敗といったニュアンスですが、それ以前にこちらの記事で東京大学の柳川教授が述べているような「BIは財源的に無理」という意見が支配的だと思います。
http://president.jp/articles/-/24443

非常に論理的な記事ですが、私にはそれが社会にハマっている勝ち組の論理に思えます。例えば教授の記事に「月7万円程度の給付ではまったく不十分」とありますが、月6万でオシャレに暮らすニュータイプも世の中には存在する様子です。
https://sibu2.com/minimalist-life/

また財源についても、これ以上増やせないという観点で、
A「みんなで汗をかかないかぎりリターンは得られない」
B「全体のパイを大きくするには、みんなの能力水準をあげて稼げるようにする」
C「稼げる人が逃げてしまっては元も子もない」
といった旨が書かれていますが、私に言わせればこれはすべて勝ち組の論理です。

上記を負け組の論理(別名:僻み)に置き換えると以下のようになります。
A「みんな、無駄な会議で無駄な仕事を増やして汗だくになっているだけ」
B「全体のパイを大きくするには、他人をスポイルすることに長けた人がいなくなれば良い」
C「そこそこ稼ぐ人の多くは政治力があるだけの人なので、そういう人はいなくなって欲しい」

見ず知らずの教授の意見を批判してしまいましたが、この方の意見は正論だと思いますし、この方が嫌いな訳でもありません(高校に行かずに東大大学院に入った凄い人らしいです)。ただ、勝ち組の視点だけで無理と決めつけてはできるものもできなくなる、と純粋に思うだけです。

共感が得られるか分かりませんが、私は負け組もダイバーシティの一種だと考えています。所謂勝ち組の多くは、行動力や積極性に長けた、現代社会にハマっている人です。反対にただ消極的という一点だけで、不登校や引きこもりになってしまう人も多いと思います。BIはそのような現代社会にハマってない人々の救世主になり得るものだと考えています。

先の記事で柳川教授が、ベーシックインカムの是非を問う以前に、日本の観光資源のような「眠っているお金のなる木」をつくることに時間を割くべきとおっしゃっていますが、私には現代社会にハマっていない人々が「眠っているお金のなる木」のように思えるのです。

私は最近は「デジタルに限定すれば、できないこともできるようになる」という考え方を思想の中心に置いています。今は仮想通貨という技術があるので、BIの仕組みもデジタルで完結できそうです。BIの財源についていくつかアイデアがあるので、それらが実際にブロックチェーン上で動作するプロトタイプを作成することが今の私にできる最善なことだと思います。最新技術に疎いので実現可能性が完全には見えていませんが、とりあえずやってみます。

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