DApps開発ならイーサリアムかNEMか?
一般的にはDApps(分散型アプリケーション)を作るならイーサリアム(Ethereum)という意見が多いようです。シェアが大きいことに加え、スマートコントラクトと呼ばれる、ブロックチェーン上で任意のプログラムを実行する機能を備えていることが強みとされているようです。
https://book.ethereum-jp.net/what_is_ethereum/ethereum_as_dapp_platform.html
個人的には費用とリスクの観点から、スマートコントラクトにはまったく魅力を感じていません。まずプログラムの処理内容やデータサイズに応じて手数料がかかるのでその分費用がかかります。マイクロペイメント重視のサービスでは、この手数料がボトルネックになると見ています。また人間が書くプログラムにはバグがつきものですが、それを金銭まわりという冒険すべきでないところに使用することに大きなリスクを感じます。私のような平凡なプログラマにはクリティカルなコードを極力かかずに済むようなアーキテクチャが向いています。
私ならDAppsのプラットフォームとして迷いなくNEMを選びます。その理由はなんといってもXEM(NEMの通貨)の通貨価値の低さです。 2018/6/14時点でETH(Ethereum)53830円に対し、XEMはなんと21円!! 今まで仮想通貨の相場表を見たことが無かった私にはニワカには信じがたい数字です・・・
https://zaif.jp
送金手数料は通貨相場ほどの開きはないようですがもちろんNEMの方が安いですす。さらには通貨価値が低ければトラブル発生時のリスク(もしくは損害)は格段に下がります。そのためNEMの方がEthereumよりも尖ったDAppsが生まれやすい環境のように思います。また自分のDAppsで貢献することで自分XEMの価値を上げようとする自社株買いのようなスタンスの開発者も増えていくと思います。
スマートコントラクトが必須の要件であればイーサリアム一択なので、イーサリアムの優位性は変わらないと思います。ただしNEMの方も「低リスク」「低価格」という強力なカードに加えて「低価値」というジョーカーも抱えているので、個人的にはとても興味深い存在だと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?