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【パラ陸上 | あれこれ #4】 世界選手権 2019 ドバイ 一人で盛り上がる企画 その3

※今回の台風で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 パラ陸上世界選手権が、2019年11月7日から15日の日程で、UAEのドバイで開催されます。大会の熱戦はNHKで放送予定ですので、皆さんご覧ください!是非、現地での応援もご検討ください!

 世界パラ陸上前の合宿も行われ、選手の皆さんの調整が無事に進んでいることを切に願います!!無理の無いように、怪我の無いようにお願いします!

 前回大会の日本選手の競技は、下記に一部まとまっています。ご覧ください。

 というわけで今回、勝手に取り上げる選手は、

 芦田創 選手 T47 クラス・走幅跳

 芦田創選手は、2013年の世界パラ陸上リヨン(フランス)大会で国際大会に初めて参加し、400mT42-47クラス 4×100mリレー(切断クラス)に出場しました。400mは予選を通過できませんでしたが、リレーでは3走で当時の日本記録を更新して4位入賞(45秒12 ①多川知希選手-②佐藤圭太選手-③芦田創選手-④山本篤選手)を果たしました。2015年の世界パラ陸上ドーハ(カタール)大会では、走幅跳、三段跳、T42-47クラス4×100mリレー(切断クラス)の3種目に出場しています。結果は、走幅跳6位(6m52 +1.9)、三段跳5位(13m76 +0.3)、リレー4位(前回大会と同じ走順で44秒47)でした。2016年には初めてパラリンピックの代表となり、T42-47クラス4×100mリレー(切断クラス)で銅メダル(44秒16 ①芦田創選手-②佐藤圭太選手-③多川知希選手-④山本篤選手)を獲得しましたが、走幅跳でベスト8に残れず(6m52 +0.1)個人競技としては、悔しい結果となりました。2017年の世界パラ陸上ロンドン(イギリス)大会では、前年に続き、リレーで銅メダル(44秒20 ①芦田創選手-②佐藤圭太選手-③多川知希選手-④池田樹生選手)、そして三段跳でも銅メダル(13m58 +0.4)を獲得しました。走幅跳では、ベスト8に残り、5位(6m40 -0.7)となりました。今大会では、走幅跳でメダルを獲得し、来年の東京パラリンピックに向け弾みをつけて欲しいと(勝手に)思っています!

 芦田創選手のオフィシャルサイトはこちらです。

 このクラスにはどのような選手が出場しているのでしょうか。日本パラ陸上競技連盟のHPから確認できる、「分かりやすいクラス分け(こちらから)」から下記を抜粋したいと思います。

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 芦田創選手が出場するT47走幅跳には、T47クラスの他、T45クラス・T46クラスの選手も出場することができることになっています(誰でも検索できるページから確認することができます)。

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 さて、これらを前提に、2013年以降の世界パラ陸上3大会パラリンピック1大会の合計4大会の男子T47走幅跳(クラス規程の変更がありましたが今のクラスに該当する選手も含む)の結果を整理して上位4位までを、表にしてみたいと思います。

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 2016年のリオデジャネイロパラリンピックは、過去最高の競技水準で、5位の選手も7m01(+0.3)でした。その中で、アメリカのタウンセンド-ロバーツTOWNSEND-ROBERTS R;1992年7月1日生;T46)選手が7m41(+0.2)を跳躍し優勝しました(この記録はパラリンピックレコード)。彼は、リオデジャネイロパラリンピックでは、走幅跳だけでなく、走高跳も優勝(2m09)しました。ちなみに100mも5位に入賞(11秒08 ±0.0)しています。彼は、身長が6フィート7インチ(201cm)、体重が210ポンド(95kg)であり、その恵まれた体を最大限に使い、スピードを生かした跳躍をすることが特徴的です。今年も7mを超える跳躍をしてきています。

 次に注目しておきたいのが、中国のワンハオWANG Hao;1995年6月1日生;T46)選手です。彼も、スプリント能力を活かした跳躍が武器となります。2018年のアジアパラ競技大会(マレーシア)の100mでは10秒80(+0.2)の自己記録で優勝しました(下記の100mは予選)。彼はまた200mでも21秒71(-0.4)の自己記録で優勝し、さらには400mを48秒64(自己記録)で優勝しているように、ショートスプリントからロングスプリントまでこなす万能スプリンターでもあります。そして、昨年のアジアパラでの極めつけは、走幅跳を7m53(+0.9)世界歴代2位(本クラス)で優勝しました。まじ凄え。彼はユニバーサルリレーも走るはずなので、日本チームにとっても本当に強力なライバルと言えます。

 リオデジャネイロパラリンピック銅メダル、前回世界パラ陸上ロンドン大会銀メダルのフランスのアルノ(ASSOUMANI Arnaud;1985年9月4日生;世界記録保持者:T47)選手も調子を上げてくるでしょう。8月のパリGPでは調子は今一つのようでした。

 前回世界パラ陸上ロンドン大会銅メダルアメリカのトビFAWEHINMI Tobi;1995年8月14日生;T46)選手は、6月に7m28(+1.7)まで記録を伸ばしてきており要注目です。

 下記は、2016年リオデジャネイロパラリンピック 男子T47走幅跳 決勝動画(動画の長さ:1時間42分)です。

 2019年の世界ランキングを統合すると下記となり、

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 各選手がそれぞれ最高のパフォーマンスを発揮すればメダルラインは、リオデジャネイロパラリンピック時と同様に、7m10以上になってくると思いますし、上位入賞するためには7m以上の跳躍が必要であると思われます。また、接戦になることも想定されますので、1cmを大切にして欲しいと(勝手に)思います。

がんばれーーーーーーー芦田創選手!!

つづく

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