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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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#IT活用

新興国にとってのIT産業が有望な理由

新興国と日本のつながりが、日々、多方面で増大している。 背景には、ITが地球全体に浸透し始めていることがある。世界が急速につながっていくのを実感する日々である。 こんな時代に、新興国目線で視たIT産業の行く末は、とても興味深い。 当社は、1996年にアフリカのルワンダに現地拠点としてブレインワークスアフリカを設立した。現在、ITエンジニアを中心にIT関連業務に携わるスタッフが10名強活躍している。 もともと、ベトナムで20年以上に渡りIT関連のビジネスを行ってきた経験があり

本格的な、EUCの時代が来るのかも・・・

EUCを知っている人はどれだけいるだろうか? 今どきは、ネット検索でたいてい調べることはできる。20年ほど前には、IT業界では流行言葉だった。 EUCは、EndUserComputingの略である。一般的に、ITの世界でソフトウェアを作る仕事は、専門家の仕事である。それを、専門家でなくても簡易的なソフトウェアを作って仕事をしましょう。という考えである。 代表的なものに表計算ソフトや簡易型データーベースがある。それより以前は、このような専門家ではなくても使いこなせるツールがな

これからの事業創造にIT活用が不可欠な理由

これからの事業創造にIT活用が不可欠な理由。 このタイトルで書きだすと、とても、1500文字程度では収まらない。 一冊の本には軽くなるぐらい内容は深いが、今回は、この30年の変化という視点で書いてみる。 今や、ITというのは、私たちの生活環境の一つとして当たり前になった。生活者としての私達が、今、ITが使えなくなったらどうだろうか?不便極まりないし、ストレスが一気に爆発しそうである。買い物すらままならない人も続発するだろう。仮に今、電車などの交通機関が止まると、都会は大混乱

ITプロデューサーという仕事の今

ITが世間で騒がれだした20数年前、SE(システムエンジニア)の役割が、問い直された時でもあった。SEとは、PG(プログラマー)と対で存在する。 いわゆるコンピューターを動かすソフトウェアを作成する仕事である。 一戸建てのオーダーメード建築に例えると、建築士と大工さんという感じでもある。 建築士の役割は、顧客の要望を聞いて、お好みの家を設計する。パースや設計図面を完成させる。そして、その設計書に基づいて、大工さんが家を建てる。もちろん、実際の施工現場では基礎や設備屋さんなど色

私がIT活用のペースメーキングを続ける意味

今のようにIT活用やIT社会への適応が、企業経営にとって不可欠なものになる時代が来るとは、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま、縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。私が、20代の頃つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。 今は、死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一

IT活用のペースメーキングを続ける意味

今のように、IT活用やIT社会への適応が企業経営にとって不可欠な時代が来ると、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。20代の頃、つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。今は死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一般の生活者にも馴染みに

アナログの立場から推進しないIT活用は迷走する

日本の迷走ぶりは、今に始まったことではないが、特にIT活用においては、迷路にハマっている感さえある。肝いりでデシタル庁を設立したのは良いが、推進の旗振り役と絶好の商売チャンスと捉えている業者の喧伝ぶりが目立つだけである。 国や行政だけではないが、“だれ一人取り残さない”というキャッチフレーズも今や流行語になって来た。これは、好意的に取ると、とてもフレンドリーな安心感が漂う話である。 これをIT活用に置き換えても、こんなメッセージになるだろうか? “日本もいよいよ、ITを使

DX時代の社長の鉄則

DXは目的か手段か? 今のところ、実に曖昧である。目的なきDXが横行していると言う理解が現実的である。 ある意味言い古されているが、IT活用というのは目的ではなく手段である。現時点では、DXとITはあまりにも混同され過ぎている。 このままでは、本質を見誤る経営者も続出しているだろう。 もちろん、DXにはITと違って、社会全体や世の中を変革すると言う意気込みや挑戦的な取り組みも含まれているので、それはそれで私も歓迎はしている。 DXの意味をシンプルに考えれば、このことは比較的容

DX一色の感があるがITぐらい過剰投資になるものは無い

今、日本はDXブームといっても過言ではない。 私は、最近、地方活性化や古民家再生の仕事で、日本の地方めぐりが増えた。 地方には、一次産業や中小企業が主役の場所が多い。 驚くことに地方でもDXが日本のいたるところに進行している雰囲気がある。 連日、新聞などのメディアでDXが叫ばれている。IT企業もそれに乗じて絶好のビジネスチャンスとして超積極姿勢である。 一方で、一般の事業会社の経営者も積極的にDX投資と言う。 このにわかブームのことの発端は、デジタル庁創設である。 コロ

アナログ派は中途半端なIT活用はしない方がマシ

今日は、IT活用について徒然に書いてみたい。 今どき、なんらかでITを仕事で使っていな人はほんどいないと思う。 少なくとも、現役世代であれば、最低スマホを持っていて、メールのチェックをしたり、SNSのメッセージ機能を使っていると思う。 今であれば、こういう利用をIT活用と呼ばず、DX(デジタルトランスフォーメーション)レベルがIT活用であると喧伝したり、踊らされている人も多い。 例えば、建設工事現場で、この数年、ipadなどを利用した工事の進捗管理、品質管理などが劇的