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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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2023年1月の記事一覧

リスクマネジメントは大事だけど、やり過ぎると・・・

リスクが、かつてないほど、増大している社会である? これは真実だろうか?そもそも、どの時期と比較してということもある。 仮に日本の戦争時代と比べるなら、全く比較にならないぐらい、現代のリスクは少ない。 私達のように、戦争の実体験がないものでも、世界での今の戦争のニュースを聞いていたら、実感できる。 もちろん、実体験とは格段にギャップがあるのは間違いない。 企業活動の観点で言っても戦後の復興期の状況は想像を絶する経営環境であると言える。何もない所から、企業が沢山生まれてくる。

SNS疲れって結局どういうこと?

寝ても覚めてもSNS。 日本でも世界でも、こういうハマっている人はとても多い。 当然、最近、SNS初心者としてデビューした人もいるし、まだ、使ってない人もいる。さらに言えば、スマホもパソコンもネットもしない人もいる。 日本の統計データを見ると、SNSの利用率はとても高い。SNSが一般的になって、すでに10年は過ぎた。私は、ITの仕事は40年近くしているが、SNSデビューは、それほど早くはない。10年以上前に、Twitterから始めた。 2、3年ほどは、文字制限の中の投稿がそれ

ペーパレス化の進展によるチェック力の低下

今、仕事の現場のあちらこちらで、ペーパレス化が進んでいる。 ITが世の中に浸透しだした20年以上前から、ペーパレス化は仕事の現場の常なる課題だ。 今は過渡期だから余計に不便を感じることは多い。簡単に言えば、完全にペーパレスにしないと、紙からデジタルデータへの入力作業が発生する。 今、民間でも行政でも、紙とデジタルの混在した状態が沢山ある。最近は、今年10月から国内で導入されるインボイスが話題だが、請求書関係がデジタルデータ化すると、様々なことが、効率化されるし、会社の経理な

DX時代のコミュニケーションの落とし穴

この20年ぐらいで、人と人のコミュニケーションがとても複雑になっていると感じる。 私が社会人になった頃は、直接話することしかなかった。それ以外は、手紙や文書ということになる。大きな変化のきっかけは電子メールである。 未だに、多くの人が私と同じ考えであるが、面と向かって言わずに、“メールで済ます”は、ビジネス社会ですっかり定着してしまった。慣れとは怖いものだ。 私も自社でこの悪癖の撲滅に、もう20年近く苦心している。簡単に言うと、言いにくい話はメールでとなる。 では、仕事でど

今何かと気になるDX社会よもやま話

日本中のどこにいても、今話題のDX社会の事が気になる。 もちろん仕事柄、DXについては、ちゃんとした見解は持っている。IT活用の軸はブレることはない。今回は、一般市民の立場として、ITの恩恵で変わりゆく生活環境や社会の事を思いつくままに書いてみる。 最近は、コンビニや百均ショップなどでのセルフレジも増えてきた。私もたまに使うが、まだ、人に対応してもらうレジの方が楽だと思ってしまう。正直、一つずつ商品を手に取って、バーコードを読んでと言うのは、結構な手間だ。 もちろん、世の中

ITを使いこなすスキルとして求められること

今やITは、働く人にとって避けては通れないテーマになった。 一昔前は、ITと言えば、専門職者の人達だけのものだった。もちろん、ITの仕組みの提供とかソフトウェアのコアの部分の製作などは、今後もプロフェッショナルな領域である。 専門的に言えば、ハードウェアやOS(オペレーティングシステム)、プログラミング言語、ソフトウェアの生成ツールなどを製作するのは、常に専門家で、これからも変わらない領域である。 これは、車に例えると、車のメーカーの仕事になる。 これからも、この車のメーカ

電子は残る、紙は消える

今後、デジタル活用が加速度的に進む。これは疑いのないことである。日々、日本中、世界中で、デジタルデータが増えている。 私達は、パソコンが普及しだした30年以上前、電子と言う言葉を使い始めた。eメールが代表的だ。日本語で言えば、電子メール、英語でErectricだから、eメールである。 そして、ECという言葉は常識になった。書籍も電子書籍と言う。この電子のニュアンスはデジタルと同義語として使っていても、大きな問題はない。結局は、情報やデータを紙で残すか、デジタルで残すかという

増える一方のメルマガをどう扱うか

最近は、毎日メールをチェックするのは難しくなってきた。 メールの量は昔とさほど変わらないのだが、他のコミュニケーションツールの方が、簡単に相手とやり取りできるので、どうしても即効性ではこちらに偏っている。SNSであったり、チャットツールであったりと、考えてみたら、実に手段が増えたものだ。 そんな訳で、電車の移動中などの隙間時間にスマホでメールの確認も極力するようにしているが、落ち着いて返事するのは週末になることが多い。 まとめて、メールをチェックするのが、最近の私のやり方

性善説より性弱説をなぜ重要視するか

性善説、性悪説は、日常会話でも馴染みがある。 性善説は、人間は、もともと良い人だという考えで、日本人はお人よしが多いという言葉とも通ずる。 流石に、人間関係を性悪説中心で考えている人は少ないと思うが、引用は割愛するが、ウィキペディアで調べてみても、結構奥が深い。 では、性弱説を聞いたことがあるだろうか? あるいは、性弱説に則って、ビジネス活動や生活をしている人がいるだろうか? 実は、知る人ぞ知る。この性弱説は、メジャーにはなっていないが、企業経営における組織マネシメントやリ

ITの変遷から将来を予測する

いきなりだが、タイトルの“ITの変遷から将来を予測する”ことはできるのか? 現時点での私の考えでは、一言で言えば、それはとても難しい。 今から、理由を書いていきたいが、実は、少し前に、オンラインの私の番組の一つ“近藤昇のITなんでも相談室”で、若手起業家から受けた質問がとても新鮮で、それ以来あれこれと考えている。 彼の質問は端的で、“近藤さんがITに長いこと関わっておられるので、ITの変遷が知りたいです”と。確かに、私は仕事する立場として約40年、経営をする立場として約30

今どきのビジネスパーソンがマスターしたい情報リテラシーとは

日増しに、ビジネス情報が増大して、複雑化する。 情報過多の時代と言われて久しいが、この変化に流されていては、ビジネスパーソンとしての活躍が危ぶまれる。 かといって、玉泉混交、真偽入れ混ざった情報の中から、自分のビジネス活動に役立つ情報を見つけるのは容易な事ではない。もちろん、経営者であれば、自社の死活問題に直結するぐらい、経営情報を選別する能力が要求される。 今、世間では、DXが喧伝され過ぎて、あたかもDXに精通しないと、とんでもないことになるという雰囲気だ。 私は、全くそ