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IT活用の羅針盤

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「もっと効果的にIT活用をしたい」「このようなリスクに対応したいが、何をすれば良いの?」などIT活用に関する情報が満載です。
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2022年10月の記事一覧

ワープロが画期的だった時代

今、音声認識技術の進化のスピードは速い。 世間でも、ビジネス用の議事録作成ソフトのPRも目立つ。実際の実用性としては、まだまだ、途上である。当然、話し言葉を全部テキスト化する技術も難しいが、それを更に議事録にまとめるとなると、もっと難しい。 今は大きな過渡期に私たちはいて、そのうち話し言葉は完ぺきにテキスト化され、議事録などのサマリーをAI君がする時代になるだろうと思う。 一応、若い頃、プログラマーをしていたので、音声をテキストに変える仕組みのイメージは分かる。だけれども

リスクについてあれこれ考えてみる

かつて今ほど、リスクを意識した時代があっただろうか?今、仕事しても普通に生活しても右を見ても左を見ても。リスクという言葉のオンパレードである。 私も仕事柄、企業支援をしている中で、リスクマネジメントや情報セキュリティリスク対策の仕事をしているので、リスクについては、それなりに精通しているし、敏感だ。 そもそも、会社経営をしていると、一般的に働いている人から見たら、リスキーな状態にあると思う。 リスクテイク、リスクヘッジ、リスクコミュニケーション、リスク対策(コントロール)など

ITプロデューサーという仕事の今

ITが世間で騒がれだした20数年前、SE(システムエンジニア)の役割が、問い直された時でもあった。SEとは、PG(プログラマー)と対で存在する。 いわゆるコンピューターを動かすソフトウェアを作成する仕事である。 一戸建てのオーダーメード建築に例えると、建築士と大工さんという感じでもある。 建築士の役割は、顧客の要望を聞いて、お好みの家を設計する。パースや設計図面を完成させる。そして、その設計書に基づいて、大工さんが家を建てる。もちろん、実際の施工現場では基礎や設備屋さんなど色

チームワークが見えないテレワーク

テレワークが普及しつつある中、様々な課題が浮き彫りになっている。 新しいことを始めると、何事もそうで、だんだんと、新たな問題やデメリットに気づきだす。特に、コロナ禍をきっかけに、世界中でオンライン体験が一気に進んだ。ビジネスでは言うまでもないが、一般の生活者の体験も劇的に進んだ。 こういうオンラインでのコミュニケーション環境は、日々進化し続けているが、人間の適応が明らかに間に合っていない。 コロナ禍以前でも、オンラインは一部で当たり前に使われていたし、テレワークや在宅勤務も

電子ファイルの更新管理はとても難しい

整理整頓は得意だろうか? こんなことを聞きながら、私はどうかと言えば、整理整頓を毎日しなさいといわれると、結構しんどいタイプだ。一方で、仕事においては、ある程度の期間では必ず、整理整頓する。 ただ、プライベートではそうでもない。正直、時間のないのを言い訳に、結構ずぼらする。 まあ、どんな仕事でも、今の目の前の仕事だけこなすのであれば、極端な話し、整理整頓は後回しでもよい。しかし、仕事は常に継続性が大事で、たいていが同じことの繰り返しになる。 そんな時に、大事なことが、整理整

判断基準の共有とIT活用

企業における情報共有化の実現は、もはや永遠の課題だろう。 もちろん、情報共有化は目的があって初めて意味がある。しかし、企業の情報共有化は、油断するとすぐに目的化してしまう。 つまり、情報共有することが目的になってしまい、余計な労力や仕事を増大させることになる。昔、グループウェアが流行り出した20年以上前、一番の取り組みは、スケジュールの共有だった。ほどなく、こういう社長が話題になった。 その社長は、全社員にご自身のスケジュールを共有、つまり、公開したのだ。社員が200名ほ

私がIT活用のペースメーキングを続ける意味

今のようにIT活用やIT社会への適応が、企業経営にとって不可欠なものになる時代が来るとは、30年ほど前に、誰が予想しただろうか? 私は、たまたま、縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。私が、20代の頃つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。 今は、死語に近い。 この当時は、パソコンが世の中に登場して、ビジネスパーソンだけではなく、一