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【面倒だからではない⁈】和えものレシピに分量記載をしない理由
まず先にお伝えしておきたいことがあります。
私の和えものレシピですが、基本的に分量は載せておりません。
昨年出版した「軽やかな和えもの」というレシピ本ですら、分量は掲載されていません。
「計るのが面倒だからじゃない?」と思われた方、半分正解です。笑
というのは半分冗談で(ということは1/4は本当ということにになりますが)。
では3/4の理由、いえ本当にこれが全ての理由なのですが、他のお料理と違って和えものに分量は必要ないというのが私の考え方だからです。
お店であれば、同じお料理の味が毎回違う、というのはそれなりに問題になってしまうと思います。
家庭料理でも、たとえば「おせち」。これは一年に一度しか作らず、しかも代々作り続けていくものであれば、きちんとしたレシピがあって毎年同じように作れるほうがいいでしょう。
また普段のお料理でも、はじめてつくるものや、
分量をきちんと確認しないと出来上がりに大きく影響するようなものは、目安にする分量があるほうが当然作りやすいと思います。
自分の舌を信じることの大切さ
でもですね、和えものの場合、次のような理由のため、分量はいらないと私は思うのです。
私が和えものを作る工程をたどっていきましょう。
①旬の野菜を用意して茹でたり、蒸したり、塩もみして食べやすく、そして和え衣と馴染むように下処理をする。
②別の容器(すり鉢など)で和え衣をつくる。白和えであれば、水切りしたお豆腐にお好みで白味噌や練り胡麻など、そこに甘みづけのお砂糖や煮切りみりん、お酒やお醤油などを加えて調整する。
↓
大抵の人は、その場で味を見ながら和え衣がつくれるのではないでしょうか。
例えば酢味噌。酢と味噌をすり鉢などにだいたい1対1入れてすり合わせ、味をみてさらに酸味が欲しければお酢、甘みが欲しければ砂糖やみりんなど加える。
この時点で酢味噌の和え衣がほぼ完成。
③下処理した①の野菜は和え衣とのバランスを見ながら、必要な分だけすり鉢の中に入れますよね。もしそのときに野菜が余れば、翌日胡麻和えにするとか、お味噌汁に入れるとかすればいいし、和え衣が余れば翌日他の野菜を和えればよいのではないでしょうか。
つまり「余ったものに対する前向きな気持ち」があれば、どうにでもなるということです。
ここでいう前向きさとは、「別のものに使おう、何に使おうかな」みたいな、そういう「料理を楽しむ気持ちの上での余裕」と言えるかもしれません。
だから次の日、旅行で数日家を空けるなど、そういうことがなければ、「余ってもいい」と考えてみることです。
しかも他の料理に応用するということは、料理のイマジネーションやセンスを磨くチャンスですし、ひとつ料理の工程が省けたということでもあるのですから。
本来分量が必須ではない家庭でつくる和えものに
、いちいち分量を気にしていたら、自分の感覚というのが衰えていくとも思っています。だいいちレシピ本やスマホで分量を見るのって面倒ではないでしょうか?(あれ?私だけですか?)
自分好みの味に仕上げていく愉しみも大切に、和えものに関しては、もっと自分の舌を信じて、そして五感を働かせて、軽やかにお料理してみることをおすすめします。
各家庭の味
基本的に家庭料理というのは、出来上がりに「正解」はありません。
皆さんそれぞれが「美味しい!」と感じたものが「正解」なのであり、「各家庭の味」になるのかなと思います。
自分好みの、家族好みの味は、あなたにしか作れないのですから。
最後に繰り返しになりますがら「和えもの」で「自分の感覚で料理すること」「余った食材や和え衣を別で応用すること」を味わってみていただければと思います。
一度だけで完璧を目指さず、何度も作りながら頭でなく舌で感覚で覚えていくことも心からおすすめします。それがお料理上手になれる近道ですからね!
ということで、私の和えものには分量の記載がないのです。ご理解いただければ幸いです♪
これからもよろしくお願いします。
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