不審者・防犯対策「新型さすまた」(新潟県三条市)

事業継続計画にも関わる事項として

上記 note にて、「対策を立てる必要のない事項」「対策を立てても人間の限界を超える事項」この2点を外す意識が必要という話を書きました。

今回の件をどのように考えるか。
難しいところではあるのですが、もう一つの視点を加えながら、検討しましょう。

今回、気になったニュースは、こちらです。

その案件は、過去にありましたか?

保育園での防犯訓練について、よく見られるケースが、「対策を立てる側にとって都合の良い事例を想定」です。
加えて、その想定ケースは、「今までに一度も発生したことがない」ケースも多々あります。

例えば、不審者が静かに園庭を横切って、保育室の前までたどり着いて、その際には、園児がみな、保育士の中でそろっていて、椅子に座っていて、そこで突然、不審者が保育室に入ることなく、廊下で騒ぎ始める。

そして、保育室の扉を施錠して、園長先生に連絡して終了。または、複数の職員で取り囲んで終了。

私は、そのような不審者事例を報道で見たことがありません。

ちょうど、先日、保育園での不審者事例が報道されていました。

これは、「対策を立てても人間の限界を超える」範囲です。

また、その不審者が、例えば近隣の住民で、地域の人は知っていて、害を及ぼすこともなく、子どもたちとは対等に話をしていて小学生には人気があったりするけれど、新規に入園された保護者には知られていない、見た目が不審者風、というのか、浮浪者風というのか、そんな方が園の前を通った、園の前で園児の様子を見ていた、という事案に対しては、「対策を立てる必要もない事項」になります。

今回の報道では、「市内の小学校に不審者が侵入した事案」を受けて、とのことですが、侵入してどうだったんでしょうね。
気になるのは、次の事項です。

その対策が役立った事例はありましたか?

仮に、取り押さえる必要があった事案だっとして。
では、この「新型さすまた」は役に立つんでしょうか。

  • 保管場所

    • すぐに取り出せる場所に配置しておけるのか

  • 「自動的にはさみがロックされる」仕組は、メンテナンスなく、いつでも永遠に稼働が保証されるのか

  • 相手に逃げられることなく、足首を挟めるのか。

    • コンビニ、金融機関でのカラーボールと同じですね。皆さん、投球練習は大丈夫でしょうか。

  • 逆に、「新型さすまた」を奪い取られ、職員の足首を挟まれることにならないか。

気になる事項はいくつも思い当たります。

民間事業所が経営者の判断で購入する、というのであれば、「お好きにどうぞ」と言えなくもないのですが、公的な税金でこれらの「新型さすまた」を購入し、効果に疑問視される、となると、どうなのかなぁ。。。。という気もします。

それであれば、門扉にダイヤル錠のチェーンを設置する、という方が、よほど安価で効果的です。

皆さんは、どのように考えられますか。

今回の「新型さすまた」のニュースは、令和4年10月11日付 福祉新聞の記事から知りました。

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