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Interview01「祖父 王育徳の印象」/「對外公 王育德ê印象」

これから数回に渡って、以前受けたインタビュー内容を転載します。2019年5月に祖父 王育徳の生涯を描くドキュメンタリー短編が撮影された際、遺族としてインタビューを受けた物が元になっています(当時はたくさん喋ったのに、本編ではほんの少ししか使ってもらえなかったので…)。日本語と台湾語の対比でお読みください:
I-hā sī 2019 nî 5 gue̍h guá siū-tio̍h ê hóng-būn, iú-kuan gún guā-kong Ông Io̍k-tik(王育德):
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1. 近藤さんが5歳の時、祖父が亡くなられたとのことですが、一緒に写った写真からもわかるように、お祖父様に可愛がられていらっしゃったことがよくわかります。お祖父様の印象はどのようなものでしたか。
王育德先生在您5歲時就過世了,但從一些照片還是能看到他對您的疼愛。能否與我們分享對爺爺的印象?

阿公は、とにかく優しくて、一度も怒られた記憶がありません。遊びに行くと、いつも私の好物の甘栗を用意して待っていてくれました。また、阿公が私と私の弟の手を引いて、近所の駄菓子屋さんへ行き、オレンジ味のガムや、グレープフルーツ味のキャンディーを買ってくれるのがとても楽しみにでした。阿公が亡くなったときは、とても悲しくて、たくさん泣きました。それに、その亡骸があまりにきれいで、まだ生きているようだったので、燃やしてしまうのが勿体ない、いやだいやだと大泣きしたのを覚えています。私にとって祖父はとても大事な人でした。

簡單講,阿公tsiânn疼惜(thiànn-sioh)--我,tī我ê kì-tî(記持)--nih,m̄-bat看伊siū-khì--kòe。若去tshuē伊tshit-thô ê時,伊lóng會準備我愛tsia̍h ê la̍t-tsí(栗子)hōo--我。Koh有,阿公會khan我kap阮小弟ê手,去hù-kīn ê kám-á店,買tshiū-ling-thn̂g(樹奶糖)ia̍h-sī thn̂g-á(糖仔)hōo--阮,阮tsiânn歡喜。阿公過身ê時,我真傷心,háu kah tsiânn 悽慘(tshi-tshám)。 Ē-kì--tit,阿公êsiunn-kuè súi,親像iáu-koh活(ua̍h) leh kāng-khóan,想講燒掉(sio-tiāu)bô-tshái,我大聲háu:mài --lah,mài--lah。對我來講,阿公是我tsiok要緊ê人。

(台文翻譯:KONDO Aya + Huapin)

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