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エンデュランス小説「天翔る」についての紹介 エンデュランスに憧れて❹

夏が暑すぎて、エンデュランストレーニングライドがまだ再開できていないので、体験が増えず一向に筆が進みません。
そこで今回は、趣向をかえて村山由佳さんの小説「天翔るあまかけるの紹介と感想文を書いてみました。

結論から 

エンデュランス競技に興味あるならこの小説はオススメ!

さて、本文に入る前に作家山村由佳さんについて。

村山由佳(むらやま ゆか)さんは、1964年に東京都で生まれた日本の小説家です。立教大学を卒業し、1993年に『天使の卵』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビューを果たしました。彼女の作品は、多くが恋愛や家族のテーマを描いており、特に人間関係の複雑さを深く掘り下げたものが特徴です。
彼女は2003年に『星々の舟』で直木賞を受賞し、その後も『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞や柴田錬三郎賞など、数々の文学賞を受賞しています。また、2021年には『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞しました。
村山さんの作品は、感情豊かでありながらも鋭い洞察力を持ち、特に恋愛や家族の物語において多くの読者から支持されています。

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村山さんは、作家としても立派なキャリアをお持ちですが、実は乗馬のライダーでもあり、エンデュランス競技にも参加しておられることも知られています。


私はebookjapanで購入しました

一言で言うなら村山さんが、ご自身のエンデュランス経験をもとに、大人の恋愛の葛藤や、小学生の不登校の問題をテーマに創作されたのが、この小説「天翔る」だと思います。

ストーリーについては、詳細を省きます。
乗馬に興味のある方、村山作品は好きだけどこの小説は知らなかった、もちろんエンデュランスに興味があるというかたはぜひ、読んでみてください。

一応解説するならば、小説の流れとしては
つぎのような流れになります。

小学校で不登校になった少女が乗馬に出会い、生き甲斐を見出し、乗馬の延長として国内のエンデュランス競技を目指します。
そして周囲の大人の支援を受けて、アメリカのカリフォルニアで行われる160キロのエンデュランス競技、通称"Tevis cup"と呼ばれる、Western States Trail Rideに挑戦するが。。。

というところです。

エンデュランス競技については、国内の競技人口も少なく(そもそも乗馬人口が少ないうえに )、日本語の解説書や入門書が皆無に近い状況です。こんな状況の中で、この小説は、エンデュランスへの導入書として読むのも面白いかもしれません。

物書きライターのはしくれ(の端くれ?)のじーちゃんとしては、主人公のまりもちゃんの描き方や、貴子をはじめとする周囲の大人達の絡み方に関して、ストーリー進行に少々もどかしさを感じてしまうんですが。。。
(そんなことゆうなら、自分でかいてみぃ!と言う声が聞こえてきます)

ま、批判はさておき、村山さんはテヴィスカップについてはかなり深く取材されているようですね。特にレースのシーンではリアリティの高い表現になっていて(私も見た事はないんですが 笑)、このパートを読むだけでも参加した気分に浸れます。

と、言う事で、
「死ぬまでに体験したいこと#100リスト」の真ん中あたりに『テヴィスカップを応援にいく!』を追加して。

つづく


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