「え、もう卒業とか早ない?」「絶対だれか早送りしてると思うねん」
「なんかさぁ、いつコロナ生活はじまるんが一番かわいそうとか考えちゃったりせん?」
「うわっ分かる。考えちゃうよなぁ」
「私らの学年が一番かわいそうちゃう?w」
「ほんまそれなw高校の3年間やもんな」
「いやでも小中の思い出なくなるんもキツいよなぁ」
「いやぁ大学生もなかなかじゃない?」
「たしかに…結局みんなかわいそうやな笑」
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思い返せばもう3年前。
中3の三学期に休校となり、マスクをつけて入試を受け、感動もクソもない卒業式を終え、マスクをつけて合格を喜びました。
3年越しの入試でもやっぱりマスクを装着していたし、たぶん卒業式もマスク必須。
でも今回は校歌歌えるみたい。
入学したときからずっとこの世界だった私達は、顔の見えない生活にも、黙食にも、学校行事の中止や縮小にも、次第に慣れてしまいました。
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「分散登校とか懐ない?」
「うわ、あったなぁそんなもん。もうその辺の記憶ないんやけど」
「なんかもう遥か彼方の記憶よな」
「え、もう卒業とか早ない?」
「絶対誰か早送りしてると思うねん」
「ほんまやめてほしい」
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入学してすぐの~
休校~(卒業生の掛け声風に)
いろんな学校が使いすぎて常に重たいアプリを媒介して届く、顔もしらない教師からのメッセージ。そして郵送されてくる課題。
あとから聞いてみると、やはり教師側はめちゃくちゃ大変だったらしい。
謎に緊張した~
分散登校~
うちの学校は出席番号奇数と偶数で分かれて登校してました。
クラス全員集まったときの異様な緊張感が懐かしいです。
部活制限とかあったよねぇ。これは結構くやしかった。
そんなコロナ生活も、最近になってようやく緩和されてきましたね。
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「一個下の学年さ、普通に北海道行けるねんて〜」
「いいなぁ〜しかも三泊四日やろ?」
「そぉなのよ!」
「まぁ私ら修学旅行あっただけマシよね」
「そやなぁ。いや楽しかったよ?楽しかったけどさ、やっぱりさぁ…」
「行きたかったよなぁ北海道…イクラ…」
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今さら緩和されてもねぇ
卒業しちゃうんだよな。
行き先も時期も変更したのに緊急事態宣言。
県からの要請で中止になったとき、生徒よりも動揺していた先生方と、諦めて学年末考査の勉強をするクラスメイトが忘れられません。
結局、なんとかして修学旅行という行事を経験させてくれた先生方には本当に感謝です。
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「あたしらがんばったよなぁ」
「ほんまやで」
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薔薇色の高校生活
華のJK
マンガやアニメとまではいかなくても、まだ見ぬ高校生とやらに憧れて、柄にもなくちょっとワクワクしたりして。
まさか自分達が高校生になるときに、変な感染症に悩まされるとは思わんかったなぁ。
高校生活は想像とは違っていました。
想像とは違って、
ひどく楽しいものでした
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たしかに、自分たちは恵まれなかったなぁと思うし、どこにもぶつけられない思いはたくさんありました。
でもそんなこたぁはどうでもよくってだな
いろんな経験をして、成長して、いろんな思いを抱いて、できるかぎりの思い出をつくって、自分なりに満喫できたことが私の高校生活の本質なのです。
変な状況だったけど高校生してたなぁ
って言えることがなんだか誇らしいです。
勉強にも、部活にも、諸々の学校生活にも、何事にも健気に取り組んできたことを思い返してみると、むしろすごく愛おしい日々に思えてきます。
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コロナのおかげで成長できた
なーんてことは微塵も思っていません。
だって失われた青春の場はいつまでも惜しいからね。
そりゃあないに超したことはありませんよ。
あれもこれもやってみたかったなぁという気持ち、それから、
この状況でこれだけ楽しいなら、本来はどんなに楽しかったんだろうという気持ち。
でももう一度、自分に言い聞かせるためにも言っておきましょう。
本質は"私がどう過ごしたのか"にあるのです。
楽しかった思い出にも、嬉しかった気持ちにも、偽りなんてありません。たとえ縮小されていようが。
なくなった行事が空白の思い出になっていたとしても、それも含めてあげないと私の高校生活はひとつピースが失われてしまうわけですから、
パズルの端っこの何も描かれていないピースだと思って、"ひとつの思い出"として保存してあげてもいいかなと思います。
いつまでも「くそっコロナ許さん青春返せ」とか思っているのもなんだか悔しいですし。
要は、
楽しかったことも辛かったことも、ぜんぶ思い出になっちゃうんだなぁ
ってことです。
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改めて、いろいろあった3年間でした。
それでも思い出すのは意外にも日常生活なんですね。
ださい制服に身をまとって
教室で授業を受けて
忘れ物をして焦って
体育で前髪が汗まみれになって
ワクワクしながらお弁当のフタを開けて
5時間目の睡魔と戦って
友達と愚痴をこぼし合って
先生のものまねで笑って
図書室で勉強して
部活で遅くまで残って
毎日違う空を見ながら校舎を出て
たまに
グラウンドから出てきた君に会えちゃったりなんかして
終わらない課題とにらみ合って
進路に悩んで ―
ひとつひとつのすべてが
高校生の定義でした。
つい最近までの日常が、もうすでに青く見えます。
🌸
ここまで読んでくださりありがとうございます。
これで高校のパズルが完成かと思いきや、実はピースが残りひとつだけ埋まっていないのですよ。
卒業前に書き留めておきたかったことがありまして↓↓
実は12月くらいから徐々に書いては消してを繰り返してきました。
(ちゃんと勉強してたよ!?)
そんなたいそうなものではありませんが、時間あるときにでも読んでくださると大いに報われます。
ほんと報われます😇
じゃあの👋
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