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2024年2月のホリスティックラウンジ配信講座:仏教の核心:二つの真理(二諦:にたい)について

仏教の核心:二つの真理(二諦:にたい)について
2月4日(日)14時30分~16時(期間限定の見逃し配信あり)

 仏教では、二つの真理(二諦=世俗諦(世俗の真理)・勝義諦(究極の真理))ということを説きます。
 しかし、もし本当に二つ別々の真理があるのなら、それは真理ではないでしょう。
 『般若心経』の「色即是色、空即是色」(形が空で、空が形である)というのは、その境地のことを言っています。
 古代インドのナーガールジュナ(龍樹)も、『中論』で、輪廻の究極と涅槃の究極には少しも違いがない、と説いています。
 日本の弘法大師空海も、二諦(二つの真理)について、それは海と波のようなもので、海から切り離して波だけを取り出すことはできないし、波から切り離して海だけを取り出すこともできない、と説いています(『秘蔵宝鑰』。『空海に学ぶ仏教入門』ちくま新書で紹介しました)。

 仏教のわかりにくさは、今の私たちには、物事が仏陀やナーガールジュナや弘法大師に見えているようには見えていない、ということにあります。
 私たちは、
「形があるなら空ではないし、空であるなら形はない」
と思っています。
 その今の物の見方を変えるのが仏教の修行で、
 北伝(インドから中国、日本、チベットなどに伝わった伝統)では、これがわかるかどうかが、その人が仏教をわかっているかどうかのメルクマールとされてきました。

 なぜ今の物の見方を変える必要があるのか、どうやって変えることができるのか、についてお話しします。


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