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【公開講座】聖徳太子と太子信仰

 コロナの流行で久しぶりになってしまいましたが、早稲田大学エクステンションセンター中野校で公開講座をおこないます。

聖徳太子と太子信仰

 聖徳太子というと、多くの人は「和」の精神(憲法十七条)を思い浮かべると思います。年配の方は、お札の顔というイメージが強いかもしれません。
 聖徳太子は日本の歴史の中でさまざまな顔を見せ、イメージも移り変わってきました。
 今のイメージは近代化のなかで生まれたもので、前近代には、日本に仏教を広めるために生まれた観音菩薩の化身として信仰の対象でした。
 『日本書紀』にも、憲法十七条の制定だけでなく、さまざまな事績が語られています。後の時代にも、鑑真の来日、親鸞と法然の出会い、楠正成の挙兵などに影響を与えたといわれています。
 聖徳太子とその信仰という切り口から、日本の思想と文化に光を当てようと思います。

月曜日 10:30~12:00  全4回
11/14, 11/21, 11/28, 12/05

詳細
第1回 11/14 聖徳太子のさまざまな顔
お札の顔として知られる肖像画が聖徳太子のイメージとして定着したのは、比較的新しいです。伝統的には聖徳太子はどのような姿で描かれたか、また、いろいろな資料にしるされている聖徳太子の事績について紹介します。伝説も含め、温泉好き、富士山に登った、善光寺阿弥陀如来と文通した、など、さまざまなことが語られています。

第2回 11/21 『日本書紀』の仏教伝来記事から憲法十七条へ
『日本書紀』の仏教伝来の記事と聖徳太子による憲法十七条の制定は、一連のものです。それを見ると、聖徳太子が日本という国の成立に果たした役割の大きさ、なぜ長く信仰の対象とされたのかが納得いきます。

第3回 11/28 聖徳太子信仰の展開とその影響
没して約100年後に編纂された『日本書紀』で、聖徳太子すでに伝説化された存在でした。その後の太子信仰の展開と、それがどのように人々に影響を与えていったかを見ます。

第4回 12/05 聖徳太子と太子信仰の日本の思想、文化への影響
これまでの内容も踏まえて、聖徳太子と太子信仰が日本の思想や文化に与えた影響を整理します。

詳細・お申し込みは下記まで。


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