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「後ろから読む『教行信証』 ―C・G・ユングの『チベットの死者の書』解釈を手がかりとした読解の試み―」明治学院大学教養教育センター紀要『カルチュール』9巻1号(2015年3月)
変わったタイトルですが、以前、親鸞論の序章のつもりで書いたものです。 深層心理学者のC・G・ユングは『チベットの死者の書』(これは西洋社会に紹介された時にエジプトの『死者の書』に似ているというのでつけられた題名で、原題は『バルド・トゥードル(中有における聴聞による解脱)』)を深層心理学の立場からは「後ろから読むべき書」だと評しました。そのことを手がかりに、親鸞の主著『教行信証』(正式な題名は『顕浄土真実教行証文類』)の構造を論じたものです。 真宗では自力をいけないことの