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オーストラリアのコロナ事情2021/02/02

オーストラリアのコロナ対策は徹底している。昨日もパース州がロックダウンになった。ホテル隔離の警備をしている男性が新型イギリスコロナにかかり、体調が悪かったにもかかわらず、出歩いたためだ。今現在もたった1人だけの感染だが、2億人が5日間のロックダウンされてしまった。

ビクトリア州のロックダウンは6週間だった、それというのも一日700人の感染者が出た原因の一つに、“ホテル隔離中でコロナ陽性にかかっていた女性とその警備員がXXXしちゃった“というお粗末さに、評価がだだかがりになった州政府が名誉挽回とばかりに世論の反対も押し切って、感染者0人までにした。その後もマスクをしていない人は3万円の罰金という徹底ぶり。

ロックダウンとは、食事や薬品の買い出し、必要な運動以外は外出禁止となる。運動も止まって椅子に腰をかけてしまったり、必要もなくドライブすると罰金3万円が課せられる。

ニューサウスウェールズ州のロックダウンは感染者が100人を超えた去年の2月の3週間だったかな。。忙しかった毎日の行事が全部キャンセルになって、子供達と家に缶詰になった。週末も友人と会えず、子供の運動不足解消のためにトランポリンを買った。隣り近所の人とは壁越しに夕食をシェアしたり、ビールで乾盃したりして、友人とはZoom会をしたりして寂しさを紛らわしたかな。

やっとニューサウスウェールズ州も感染者が0人になって、ロックダウンが解除され、みんながバーやパブに一斉に繰り出した。ハグは禁止になったけど、もともと陽気なオーストラリア人には無理なことで、おじちゃんもおばあちゃんもロックダウン解除の祝杯をあげてハグもした。。ただし、お店は1人1.5m四方の距離は確保されなくてはいけなくて、それ以上集客したお店には40万円の罰金が課せらたので、お店側はみんなを椅子にすわらせて常に人数の確認をしている。

オーストラリア国内で旅行は可能なんだけど、各州長が自分の州民を守るためにすぐに州境を閉鎖してしまうので、州をまたいでの移動はチャレンジになる。例えば、シドニーの友人が感染者が0人だった南オーストリア州に1週間の旅行に行って、最終日に南オーストラリア州のホテルの従業員が感染した事から、すぐにロックダウンになってしまった。彼らはホットスポットに行ってはいなかったけど、ニューサウスウェールズ州に戻ってからは2週間の自宅隔離とPCR検査を受けなくてはいけなくなった。

さらに大変だったのは、クイーンズランド州に移住をする予定だったジェフとナディア夫妻。まさに私たちが彼女たちの送別会をしている最中に、クイーンズランド州が私たちの住むニューサウスウェールズ州の州境を閉めちゃった。。4日くらい前にビーチで30人のクラスター起きたことの拡散防止の策だったのはわかるが、翌日に家を受け渡す予定の彼女たちにはたまったものじゃない。老犬と7歳の子供と一緒に2週間のホテル隔離は不可能と判断した彼女たちは、次の日にPCRテストを受けて車に乗り込み、州の境めギリギリにあるバイロンベイに行って、2週間を過ごしてから、QLD州に隔離なしで幸運にも入ることができた。

大変なこともあるけれど、今はジムに行ったり、気軽に遊びに行けるのもこうした徹底した国策のおかげ。そう言えば、100年以上もたった古い隔離施設を見たことがあった。オーストラリアは昔から、伝染病を防ぐ知恵と手段を知っていたんだね。

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