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【2020 J1 13節】 ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノス マッチレビュー

こんにちは!!
昨日行われたPKチャンピオンシップというPKの大会で初戦敗退した大学2年生です。

試合終了間際たった1分間で2失点。結果3 - 3のドローに終わった今節。
マリノスにとって悔しいドローとなりました。
ではなぜあの失点が起きてしまったのかという事ついて書いていこうと思います。

1.スタメン

スタメン

■マリノス
 ・4-2-1-3
 ・前節から6人変更
■神戸
 ・4-3-3
 ・大崎がアンカー

2.前半〜62分まで 神戸の狙い

神戸はSBにボールを渡したところからの攻撃を狙っていた。

前半神戸狙い

アンカーの大崎が最終ラインまで降り、ビルドアップに関わる。この時、両SBは高い位置を取り、WGが内に絞る。
ハイプレスに来るマリノスに対してCBや山口から初瀬へのロングフィードでプレスを交わそうとする神戸。逆サイドへの展開はマリノスのウィークポイントの一つであるので神戸はSBへの展開を第一優先として狙って来た。
前半はマリノスのハイプレスが嵌り、ビルドアップに苦しんだり、SBへのフィードをされるものの精度を欠くプレーが目立った。
マリノスとしては全体が連動してハイプレスをかけ、神戸に自由を与えなかった。自分たちのミスから先制点を許したものの前半のうちに逆転できたのは良かった。

後半も神戸の狙い・攻め方は変わらず、マリノスも疲れからプレス強度が落ちて来てボールを持たれる事もあったが、神戸のSBに渡ってから、SBに渡ってからの展開での精度に助けられる場面が何度かあった。

3.連動しないハイプレス

神戸側に助けられる展開が続いた中、神戸が動く。
62分:菊池→サンペール、小田→古橋、藤谷→西、初瀬→酒井高徳の4枚替え。
大崎をCB、サンペールをアンカーへ配置。
この交代により神戸は前半以上にボールを繋ぐようになる。

そして70分にマリノスも動く。
マルコス→天野、エリキ→高野、仲川→松田の3枚替え。
この交代のより前線からのプレス強度を高めようとする。
3トップはハイプレスに行くものの他が連動しきれず段々とプレスが後手を踏むようになる。

ハイプレス後手

特にプレスが嵌らなかったのは高野のところ。キーパーも使いながら後方から繋ぐ神戸。幅をとるCBに対してジュニオールサントス一人でプレスに行くため神戸のCBは一人余る。
余っているCBにパスが出された後に高野がプレスに行くが距離が遠すぎるため、ボールホルダーにある程度自由を与えてしまう。
大崎から西へボールが入るがこれもティーラトンと西の距離が遠すぎるため西に自由を与えてしまう。こうして段階的にプレスは後手を踏み、剥がされる。

79:30~のパギがイエローカードを貰ったシーン、2失点目のシーンはコースを限定できずプレスが後手を踏み、剥がされ起こった。

今シーズンの過密日程で90分間ハイプレスを続けるのが難しいなら、一旦待って後ろがついて来れる状況が整ったらプレスに行くなど、待つことも必要になってくるのではないだろうか。
後ろが付いて来れない・相手チームにボールの出口がある時にハイプレスに行く方がリスクが高い。
それでもハイプレスに行くのであればコースの限定はしなければならない。

例えば上図のシーン。
サンペールへのパスコースを背中で消しながら天野が大崎にプレスをかけ、サイドに誘導。西にボールが出たら高野がプレスをかけるといったコースを限定させるハイプレス。
アンカーの選手を消しながらCBにハイプレスをかけるのはマルコスや渡辺、大津がよくやっている。

自分たちのスタイルを貫く上でリード時のゲームの進め方、交代選手の使い方は今後注目して見て行きたい。

4.最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。

とても悔しい引き分けでしたが、神戸の途中出場選手の質の高さは圧倒的でした。
マリノスとしてはゲームの締め方が新しい課題になりました。
今後の注目ポイントですね!!

まずは次のルヴァンカップ。全力で応援しましょう!!

試合結果
 ヴィッセル神戸 3 - 3 横浜F・マリノス

 【得点者】
   マリノス:27' 33' マルコス ジュニオール
        53' 仲川輝人

    神戸 :18' 90' 藤本憲明
        90 + 1' 古橋享梧


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