【ロボット大好き】東映版スパイダーマンとベイマックス(ビッグ・ヒーロー6)をつなぐ話【映画駄話】

コンブの備忘

ベイマックスという映画がございまして。
言わずと知れたディズニーがお届けしてくれた素晴らしい作品。
気に入らない点はCMくらい。
もっとヒーローものして押し出してもよかったとおもうのだが、、、さて、今回はデザインの話。
ベイマックスという作品の監督脚本を務めたドン・ホールさんとコヤマシゲトさんの楽しいミラクルな話です。
まずお二人のことについて。

1.ドン・ホールさん

監督をしてる作品としては、2011年の『くまのプーさん』。関わっている作品的には1999年の『ターザン』から2016年の『ズートピア』まで様々なアニメ映画に参加されているようです。
おそらく現在もディズニーでノンクレジットで色々なアニメ映画に関わっているのだと思われます。喧嘩別れして無ければ。。。最近のディズニー色々あるから。。。

2.コヤマシゲトさん

おそらく、アニオタ。失礼しました。アニメ好きのキモオタのみなさまは私なんかよりよっぽどお詳しいかと思います。
さまざまな作品でとし言い様がないレベルで、メッカニックデザインやキャラクターデザインをされている方です。
私の守備範囲で言えば、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』のタチコマエージェントデザインというのがツボ中のツボです。

3.運命の出会い

 さてそんな才能あるお二人の出会いについてですが、たまたまお会いになったそうです。
 たまたま? まぁある種の必然ですね。
 コヤマシゲトさんは2010年に原作スタン・リーさんで「HEROMAN」というアニメのキャラクターデザインをされていました。
 お気づきの方も多いでしょう。
 そう、marvel映画にカメオ出演しまくる爺さんことスタン・リーはmarvelコミックの超大物。業界に変革をもたらした存在として知られる自分である。
 そして、そして、ベイマックスも実はmarvelヒーローだったりする。
 そんな二人が偶然会うわけなく、おそらく何かしら引き合わせる色々な力が働いたのだろう。ベイマックスの取材のため日本に来ていた、ドン・ホールさんは「HEROMAN」のおもちゃを買い、意気揚々と日本でこれゲットしたぜとコヤマさんにはなしたそうだ。


 実は、リーマンショックの影響などアメリカでは放映されておらず、ドン・ホールさんは知らなかったらしい。
コヤマさんはそれ、僕がデザインしたんだーって言ったら、じゃぁ手を貸してくれってことになり、ベイマックスのキャラクターデザインに参加することになったと。
 これだけでちょっとした映画できそう。

4.『レオパルドン』→『HEROMAN』→『ベイマックス』

 当時色々なインタビューとか読んで、どれの何に書いてあったのか忘れてしまったが。。。
コヤマさんが『HEROMAN』のロボットデザインをしている時に、もっとデカくしろとリクエストがあったそうだ。日本人好みのガンダム体系はあんまりウケないらいしい、アメリカでは。
 そして、最近やった作品でこれを参考にしろってアメリカ勢から出された資料がなんと!!!!
レオパルドン!!!」


 東映版スパイダーマンのオリジナルのロボット。当時本当のアメコミファンだった人は激怒した。現地アメリカ人は「うっわその手があったかジャパニーズ! まじクール!」と大喜びした(かどうかは定かではないが、受け入れられたのはたしか)。
 もうね。声出して笑うよね。
 最近の作品じゃねぇし、アメリカのもんでもねーし笑

 そんなデザイナーの中でも稀有な経験をしたコヤマさんがベイマックスに関わったことにより、むちゃくちゃ重要な変更点がありました。
 元々ベイマックスの「鈴をモチーフにした顔」と言うのが決まっていたのですが、その鈴の部分は「口」として考えられていたのですが、「目」に変更し「口」をなくすと言うアイディアが、見事に採用されているのです!


5.まとめ

 今回自分のうろ覚えの話をベースに記事を書いてます。
 引用した文献などを示すことが難しいのですが、おそらく『ディズニー ベイマックス ビジュアルガイド』(角川書店.2014)だと思われます。
 一つのキャラクターが生まれてくる過程というのを知ろうと思わなければ、なかなか知ることができないので、経緯を聞くだけで一つのドラマがあり、めちゃくちゃ面白いと思いました。
 また、この手の映画駄話を思い出したら、記載していきたいと思います。

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