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"すきだな" はじめようかと。

思わぬ流れから出てきた話。

一昨日まで、小さな畑を借りようかどうしようかと迷っていました。(結果…断念しましたが💦)
家から車で40分の、山あい。
「日本棚田百選」に選定されている場所の、ほんの小さな一画です。

はじまりは、わたしの
"おたまじゃくしへの思い" でした。
うーん、"思い"…よりも"執着"が近いのかも。

わたしはけっこうな田舎で生まれ育ちました。
家の近所にはたくさん田んぼがあり、広い裏山は竹がいっぱい。
自転車で少し行けば川がありました。

田んぼは近所のちびっ子たちの遊び場で、春には蓮花がいっぱいに咲くので当たり前のように蓮花の花かんむりやブレスレットを作って遊びました。
とても小さな蜂がたくさんいるけれど、
「これはね、刺さないから大丈夫!」と、みんなの共通認識があったりして。
稲刈りのあとは、男の子も女の子も混ざってみんなで野球(ソフトボールだったっけな?)をすることも。

田植えの時期、田んぼに水が張られてしばらくするとたくさんのおたまじゃくしが現れます。
田んぼの縁にしゃがんで、友だちと一緒に観察する時間がすきでした。
そのサイズ感、動きのキュートさ✨
おちょぼ口がかなり可愛い…

"好きな生き物は?"

との問いに、
「おたまじゃくしとオケラ!」
と答える当時のわたしは、自分なりのこだわりに謎の自信を持っていました笑


いま現在住んでいる地域も結構のどかですが、近所と言える範囲に田んぼは見当たりません。しかも、わたしが子どもの頃と違って

"子どもたちが好奇心から、勝手に田んぼに入って遊ぶ"

というのはあんまり許容されている氣がしません(・・;)
※あ。昔ももしかしたら子どもたちが知らないだけで、大人の間では話をしてくれていたって事もあるのかな。

そもそも…前提として、他の人の土地に勝手に入るのは駄目なことですね🥲

でもでも…
①"息子が実際のおたまじゃくしを見た事が無い"
という事実を、昨年知ってしまったこと。
②例年5年生の行事だった
"田植え&稲刈り体験"
が昨年コロナの影響で休止になり、娘たちの学年は経験できなかったこと。

この2つがわたしにとってはとても残念に思えて、(夫はそれほど氣にしていません😂やっぱりわたしの執着なのでしょう笑)
ツテが無いわたしでも、どこかで田んぼを観察したり田植えをしたり出来ないだろうか…と探すようになっていました。

そうしてFacebookなどでなんとなくキョロキョロしながら1年。
とっかかりを見つけました。
そこは大自然の山の中、"日本の原風景" と皆さんが言葉にされるような場所。


もともと維持をしていくことが厳しい棚田を代々大切に守ってこられた方々もご高齢になり、次の担い手が不足しているそうです。

地区の棚田の4割がもう人の手が入っていない状態な中、
"この土地や景観をこれからも守っていきたい"
とプロジェクトを立ち上げて発信されている方に5月の初めに連絡を取りました。
"田んぼの観察や田植え体験ができないでしょうか?"
とお尋ねすると…

「できますよ。まだ水は張ってないけどぜひ一度来てみてください!」

と!!やった!!^^

「では、明日お伺いします!」と返信。

下見に行くなら娘と一緒がいいな。と思い誘ってみると、
"友だちにも声をかけてみたいなぁ"と言うので…

当日の朝(!😂)、ダメ元でお友だちのお母さんに連絡をしてみました。
「いいの?娘予定ないから是非!どこにいくかもわからないまますでに喜んで行く氣満々になってるよ🤣」と。
やった!✨
おのずと娘もるんるん🎵

楽しいかどうかなんて全くわからない、行った事ない山の中へのドライブです。
一緒に居るだけで嬉しそうな娘っ子2人と、おにぎりを持って🍙✨

そして結果は…楽しかったです!
景色がよくて、人が優しくてあったかくて。
子どもたちは好きなように近くを散策したり、この時期最後の筍を掘らせてもらえました。
持ち帰る分だけ、その場で自分たちで皮を剥いて…
「え?え?!筍ってこんなに小さくなって良いのかな?!」
とか言いながら娘っ子2人でわちゃわちゃしている様子を、初対面にも関わらずニコニコと見守ってもらえる幸せ…🥲

そうそう。それと、畑の草取りの手伝いも子どもたちと一緒にしました。
ミミズがわんさか。良い土なんだなぁ。。

帰り際にはお友だちが、
「楽しかったー!田植えの時も絶対来たいです!なっちゃんのお母さん、絶対誘ってね!」
※なっちゃん=娘仮名
と言ってくれました。

お友だちのお蔭で、娘は終始にこにこ🎵
あぁ、よかった、わたしも嬉しい…😂
田植えは6月中旬になりそうよと教えてもらいました。

そしてその後、
"畑の区画があと3つあるけど、miyaさんどうですか?お野菜作ってみない?"
と声をかけてもらいました。

"畑の野菜作り"
わたしが内心こっそり、やってみたいなぁ…。
と以前から思っていた事でした。


わたしの両親は、趣味にしてはちょっと広い畑を借りて有機栽培の野菜を作っています。
それは、引越しで1度土地を変えたりしながらも35年程続いています。
わたしが幼稚園の頃に、一から畑を始めた両親。
40歳くらいから始めたので、ちょうど今のわたしと同じ頃です。
自宅から車で20分程の距離にあった畑は年中色んな種類の野菜を育てていて、試行錯誤しながら肥料も手づくりをしていました。

藁の間から出てくる無数のコオロギをはじめ、畑にいるたくさんの虫たち。草花、野菜。
おひさまの光や、雨上がりの空気や、キャベツの葉の上のまんまるなしずく。夏の早朝の朝露…
働き者な両親。
「もう、日焼けして真っ黒でイヤだな〜」
と毎年同じことを言っている母は笑顔で、
"頑張ってる証拠なんだからいいと思うけどな〜"
とわたしが思うのもいつも同じ。
わたしが "すきだな" と思う小さな何かが、畑にはたくさんありました。



5月の間に3回、その場所に足を運びました。
出会う人たちは年齢も様々。楽しくて、懐かしくもある空間でした。
共通な話題も自然とでてきて、(長崎の"菌ちゃんげんきっこ"の吉田さんの話とか🌱知ってるのが普通みたいなことになっててちょっと感動🥲プレーパークの話も👀✨)もっとお話をしたい!って氣持ちになりました。

この場所も、人もすきだな。でも、畑を借りて本当にできるのかな。やりすぎかな…。
迷ったのもあって、先週末には夫と一緒にその場所に行きました。
開墾中の畑はまだまだやる事はふんだんにあるので、体験という事で耕したり草取りしたり。
周りの方たちともたくさんおしゃべりしました。

「miyaがすきそうな雰囲気だった。」
と、夫は帰り道に笑っていました。
でも、いまのわが家のスケジュールでは片道40分の畑をやっていくのは無理があるね。という結論になりました。

"畑を借りるのは諦めましたが、田植えの下準備とか、何かのときには参加をさせてもらいたいです。"とお伝えすると、
"仕事や育児で忙しい時も、氣が向いた時にちょっとリフレッシュしに来てくれたらいいよ。ここをそんな場所にしたいなって思ってるから"
と言ってもらえました🌱✨

夫は、「もっと近くで畑ができそうな場所を探してみよう」と言ってくれて、現実的なところで、わが家はコンポストから始めようかという話になりました。
子どもたちも学校でゴミについての学習をしっかりしてきているし、実生活に活かすことができたら尚よしです^^
コンポスト、まずはメリット・デメリットも調べてみます。

*amanocoさんのイラストをお借りしました。いつもイラストを拝見しては癒されています♡
ポンっと思いつく賢そうな猫さん、とてもかわいいです。ありがとうございます^^

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