中古スマホをゲーム用に購入する際の注意点

基本的に自分はガジェットマニアなので、中古スマホをよく買います。
SIMカード差して普通に電話として利用する場合もあれば、ゲーム用として購入する場合も。
しかし「ゲーム用にできるだけスペックの良い端末を買おう」と思った時、意外と見ないものの結構な重要点があるんですよね。
それがストレージなんです。

ゲームによってはCPU(SoC)とメモリ以外に依存するものがある

例えば、以前自分が購入したXperia XZsとLG isai beat(V20 pro)のスペックを比較してみるとこんな感じになります。
・Xperia XZs
SoC: Snapdragon820 MSM8996
RAM: 4GB
ストレージ: eMMC 32GB

・V20 pro
SoC: Snapdragon820 MSM8996
RAM: 4GB
ストレージ: UFS2.0 32GB

注目していただきたいのがストレージの種類です。XZではeMMCとなっていますが、V20 proではUFSとなっています。
まずそれぞれについて解説すると、eMMCは旧来のスマホ・タブレットPCなどで採用された形式で、安価かつそこそこ耐久性があるかわりに低速なストレージになっています。
一方、UFSは近年のスマホで採用された読み書きが高速なストレージです。

一見して上記の2機種はほとんど同じスペックに見えますが、ゲームのタイトルによってはストレージの速度がかなり影響するものがあります。
有名なタイトルではFate/Grand Orderでしょうか。このゲームは本体のストレージ性能によってロード速度に露骨に差が生じます。
具体的にはeMMCとUFS(あるいは以前から高速ストレージを採用しているIPhone各種)ではロードが入るたびにおよそ20秒ほどの差が生まれ、快適度がまるで違ってしまいます。
自分が確認した限りでは、ドールズフロントラインも本体のストレージ性能が低いとカックカクになったりしますね。

で、ゲーム用にUFS搭載機を買おうとしても、実は結構これが難しかったりするわけです。
何故かというと、殆どのスマホはストレージの種類を公にしてないんですよね。実際に速度を図るか、製造業者向けスペックシートから確認するぐらいしか手段がない。
近年中古相場がかなり安くなっているSnapdragon 820搭載機種は、大体のゲームの対応端末に指定されているので手を出してしまいがちですが、UFSへの移行期に直撃しているため下手に買うと思ったほどゲームが快適じゃなかったりするわけですね(自分への戒め)

一応、判断基準を以下に掲載しておきます。
・Snapdragon 835以降の8xx代機種はほぼ確実にUFS搭載
・Snapdragon 820機種のうち、XperiaはeMMC搭載(Sonyが移行したのがSnapdragon 835搭載のXperia XZ Premium以降なので)
Galaxy、Google Pixelあたりは問題ないです。海外端末もほとんど問題なし。arrowsとAQUOSは未確認
・それ以前の機種ではGalaxy S6はUFS搭載機種
・ミドルレンジ端末は近年のもの以外は概ねeMMCです。400番台はほぼ確実にeMMC

ミドルレンジ端末については自分も未確認な部分が多いため、確実なことが言えない状態です(ガジェットマニアは基本的にロー~ミドルに手を出さないから())
まあ、端末選びの際に今後の快適性がちょっと保証されるかも?程度に参考にしてみてください。

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