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BEYOOOOONDSは妖精なのかもしれない

こんにちは。

某報道からの人事を受けての心の傷が、まだ若干癒えきっていないハロオタです。『実力』ってなんなんだろうね、本当。

さて、そんな私の心を癒してくれたのは他でもない、ハロプロの大型新人

BEYOOOOONDSちゃんたちでした。

丁度新曲のMVも公開され、取り憑かれたようにビヨ曲を聴き続けるなかで、私はある仮説を思いつきました。

もしかしてBEYOOOOONDSって、妖精なんじゃないか??

なぁにを訳のわからんことを言っているんだこいつはと思われるでしょう。でも「言いたいことはなんとなく分かるぞ」と思ってくれた人もいるはず。

今日はそういう人に向けて、このオタクの滾りを言語化していこうと思います。

1.『個』のある曲と普遍的な曲

 私は、BEYOOOOONDSの楽曲の特徴は、『個』を強調する曲がある一方で、非常に普遍性のある楽曲も多々あるということだと思っています。

 まず、BEYOOOOONDSの原型の原型となるメンバーの、当初のコンセプトは、『演技やパフォーマンスを中心とした活動』(注1)だったわけで、そこから紆余曲折あってのデビュー曲が、皆さんご存知『眼鏡の男の子』でした。

この曲において各メンバーは、『眼鏡の男の子』の物語の中の、それぞれの役として歌っています。それはこの曲の続編でもある『文化祭実行委員長の恋』や、『恋のおスウィング』においても同じで、あくまで役として『個人的なこと』を歌っていると言えるでしょう。

 そして最新曲の『こんなハズジャナカッター!』では、彼女たちがBEYOOOOONDS本人としての心境を語るような歌詞になっています。

また、最近やっとグループ名がついたSeasoningSの『We Need A Name!』という楽曲も、「名前が欲しい!」という本人達の気持ちを歌詞にしたもので、これらの曲ではメタ的な視点で『個人的なこと』を歌っているといえます。
 『眼鏡の男の子』シリーズにせよ『こんなハズジャナカッター!』にせよ、メンバーがそれぞれ自分の役や個性に合わせたバラバラの衣装を着ていることからも、『個』が強調された楽曲であるということが分かりますね。

 一方で、BEYOOOOONDSの楽曲の中には、非常に普遍性の高い曲もあります。
 例えば、『ニッポンのD.N.A』は、セリフパートで名乗っているメンバーがいるものの、歌の趣旨としては昨今の日本人のていたらくを皮肉って鼓舞するような内容になっています。

また、BEYOOOOONDSの記念すべき初タイアップ曲でもある『ビタミンME』においても同じようなことが言えます。
MVの中で『眼鏡の男の子』のキャラクターとして登場することはあっても、歌詞の内容としては心身の栄養が不足している現代人を励ましてくれる曲になっています。

これらの楽曲のなかで彼女たちは、それぞれの個人的な心境ではなく、あくまで第三者視点で、私達を叱咤激励してくれているのです。
衣装においても、『ニッポンのD.N.A』や『ビタミンME』では、ある程度統一感のあるユニホーム的な衣装を身に着けていることからも、そのことが見て取れると思います。

 このように、これだけすごい個性的なグループでそれぞれのキャラ立ちがしっかりしているのにも関わらず、かなりの頻度でとても普遍性のある応援歌を歌ってくれる、というのが、BEYOOOOONDSの特徴であると思うのです。

2.がっつり時事ネタ 刹那的すぎる歌詞

 そして、私が思うBEYOOOOONDS楽曲のもう一つの特徴は、歌詞が「期間限定すぎる」ことです。

 例えば『元年バンジージャンプ』。初めてこの曲を聴いて
「こんなん来年になったら歌われんようになるやんけ!!!!」
と一抹の不安を感じたハロオタは私だけではないはず。

この曲、「令和」と連呼するところさえ変えれば、とりあえず「元年」には歌えるかもしれないものになっているんですね。しかし「消費税」など、時事ネタも入っていて、やっぱりかなり「期間限定」感はあります。

 そして最新曲『Now Now Ningen』も、このコロナ渦にぴったりな、というかぴったり過ぎる楽曲になっています。

「きちんと手を洗ってるかー!」の呼びかけに始まり、働き方改革を意識した内容や「ディスタンス」という単語など、時事問題にがっつり踏み込んでくるような楽曲ですが、これもよく聴くと、日本の現状が変わるまでは歌えそうな歌詞になっていますね。

 他にも『高輪ゲートウェイ駅ができる頃には』や、『恋愛奉行』の「トランプさんのツイート」など、結構時事ネタもりもり、刹那的な歌詞が多いのが、BEYOOOOONDSの特徴だと私は思っています。

3.普遍性×刹那性=妖精感

 ここまで、私的BEYOOOOONDSの特徴をお話してきましたが、この二つの特徴こそ、彼女たちの「妖精感」の正体ではないかと思うのです。

 BEYOOOOONDSの楽曲の普遍性のすごいところは、「関係のない人がいない」ということだと思います。
 例えば恋愛ソングというのは、主観がかなり入っていることもあり、共感できるときはすごく出来るけど「これは私に向けては歌ってないな」と思う曲も沢山あります。
 しかし彼女達は、「1億2600万人のジャパニーズ」に始まり、果てには「人間」に呼びかけてくれるのです。規模感がすごい。
 かといって親近感がないかといえばそんなことはなく、いつでもどこでもすぐ隣で「頑張れ!」と言ってくれているような身近さがあるんです。まるで妖精のように。

 そして妖精は、ある一定期間を終えると見えなくなったり、いなくなったりしてしまうものです。トトロみたいな感じですね。

 BEYOOOOONDSの楽曲の刹那性は、彼女達の妖精感を強くしていると思います。人間、永遠の課題みたいなものはあれど、やっぱり思い悩んでいるのは「今」のことだと思うんですよね。「今」だからこそ、こういうことを言って励まして欲しいなぁと皆どこかで思っているはず。
 そこに彼女たちは颯爽と現われて、「今」言って欲しいことを言ってくれるのです。そしてその刹那性は、「役目が終われば忘れちゃってもいいよ☆」といわんばかり。
 しかし、「また必要になったら思い出してね☆」と強烈な印象を残していくのです。その生き様、まさに妖精ではありませんか。

4.Not「地球防衛軍」 戦うのは我々Ningenだ

 BEYOOOOONDS=妖精説を思いついた直後、我らが星部ショウ大先生が、『Now Now Ningen』についての解説動画を出されました。

 この動画のなかで星部先生は、この曲のMVの中のメンバーは「地球防衛軍」みたいだということをおっしゃっています。私も、このMVにおいてはその通りだなと思います。

 しかし!私はどうしても妖精説を推したい!

 なぜなら、妖精は実力行使をしないからです。

 確かに『Now Now Ningen』のMVの中で巨大ロボを発進させているのは彼女達ですが、実際に明日から「ニューノーマル」を目指すのは他でもない、この曲を聴いている我々です。
 確かにゆはねちゃんは「頑張ろうね」と言ってくれていますが、実際に明日上司と渡り合うのは他でもない、私自身なのです。

 いくら彼女達が栄養不足を注意しても、「目を覚ませ!」と鼓舞しても、実際にビタミンを摂取しようと努力するのも、「このままでいいわけない!」と事を起こすのも、他でもない私達なのです。

 彼女たちはあくまで呼びかけるだけ、励ますだけ。そこからどう動くか、どう変わるか、どう生きるかを決めて、実際に世の中で戦う私達こそ、「地球防衛軍」なのだと、私は思います。

 

さて、こんなクソ長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

明日からもなんとか頑張っていきましょう。


大丈夫!私達にはBEYOOOOONDSがついている!!!



注1:『Buono!、℃-ute、嗣永桃子の三大公演と新体制 2017年上半期ハロプロ重大ニュースを振り返る』より
https://realsound.jp/2017/07/post-88794.html




 

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