『犬王』を観た

 ずっと気になってた『犬王』を観ました。アヴちゃん×野木亜希子となれば観ないわけにはいかない、とか思いつつ忙しくてだいぶ遅れてしまいました。そのせいで上映映画館が近くになく、下北沢まで行くハメに。

 下北沢は古着屋が多くて好きなんですけど、古着屋に置いてありがちな柄シャツが得意じゃなくて、あんまり買わずにいました。ヴィンテージものの古着屋では、どの古着にも「かわいい〜」としか言わない女子軍団がいました。かわいい以外の語彙奪われたんか。

 次に入ったとこでは店員さんがやたら話しかけてきて、隙あらば服を買わせようとしてきました。商魂逞しいっすね〜とか鼻で笑ってたけど普通に好みの服勧められて買っちゃった。悔しい。

服を上手に撮る方法が知りたい

 で、そろそろ映画館に行かなきゃなと思って道を調べたら「休館日」の三文字がありまして。
 7/31まで上映とかあったから来たら火曜休館でした。そんなんあり?
 調べたら日本橋の映画館でもやっていて、30分で着くみたいだからまあいいかと思ってそっちに行くことにしました。

 最後にいつも行ってるお店を目指したんですけどなくて(?)、ふらっと入ったとこで好みのやつを見つけちゃいました。しかも二千円だったからお買い得感がすごい。でも店の名前忘れちゃった。

微妙に厚くて夏に着られないかもしれない

 時間ギリギリになりつつ日本橋に向かいました。愚か者あるあるだと思うんですけど、駅に着いてから目的地までのルート調べるんですよね。で、tohoシネマズ日本橋へのアクセスを調べたら、「三越前駅から徒歩8分」。お前日本橋言うたやんけ。

 時間ギリギリだったのもあって間に合わねえな〜って思ったんですけど、三越前駅は隣駅だったぽくて、電車見た瞬間、ギリ行けそうだなって思ったので足掻きました。

 三越前はその名の通り三越の前にある駅で、多分東京都で一番上品な街ですね。横断歩道渡ってる最中、左右に大理石?の建物、道路に並ぶ車、その奥に夕焼けっていう一点透視図法のお手本みたいな景色が見えました。写真撮りたかった。

 で、肝心の『犬王』ですが結構良かったです。事前情報あんまり入れないで観たので、ああ、こういう話なんだって意外に思う部分も多かったですが。

 レビューの中に「どろろ」×「ボヘミアンラプソディ」って表現があって、まんま自分も同じことを思いました。平安時代に音楽でのしあがってくる二人の男を描いた話、っていう感じ。ハマる人と置いてけぼりな人の二極化になりそうな感じはしましたが、私は楽しめました。特にステージの場面なんかは本当にライブが始まる前の熱が伝わってきて、音楽とかライブが好きなら楽しめる気がします。あとアヴちゃんの歌が強すぎる。観終わったあと、これはアヴちゃんしかできないなって思うくらい。

 あとは主人公2人の関係への掘り下げ方が野木亜希子っぽいなって感じがしました。互いの不足分を補うバディっていう構図なので、テンプレかもしれませんが、『MIU404』に似たものを感じました。ただやっぱ時間の制約があるせいか、掘り下げにドラマで10話近くかけた『MIU404』と比べるとどうしても物足りなさを感じてしまいます。

 あとは不穏な方へ傾けるちょっとした描写とかも上手くて、時代が平安まで遡っても描けるなんてすごいなと思いました。

 というわけで、少し物足りなさはあれど結構満足な映画でした。帰りは電車が遅延してたのでサンマルクカフェでゆっくりしてから帰りました。電車の中で読んでた『虚魚』が結構面白くていいとこまで来たので、続きを読んで寝ようと思います。


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