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18きっぷで祖父の墓まで#1

 バケットリストという言葉をご存知だろうか。死ぬまでにやりたいことのリストのことである。首を吊るときにバケツを蹴ることに由来するらしい。もっと前向きなネーミングはなかったのか?

大学を卒業した頃からこのバケットリストを作り始めた。その中に、

・青春18きっぷで旅をする
・祖父の墓参りをする

 この2つがある。今回はこれらを同時にこなすことにした。いざ死ぬとなったら悠長に在来線で旅をする余裕などないに決まっている。
 先々を予測しつつタスクを効率的にこなす。社会人の基本である。

青春18きっぷって?

 説明はJR公式サイトに詳しい。

 ざっくり言うと、全国のJR1日乗り放題券×5セット。ただし特急、新幹線は含まない。お値段12,050円(2,410円/日)と、だいぶお得である。
 例えば横浜→宇都宮で2000円程度かかる。それ以上の距離を移動すれば元が取れるわけだ。

1日目

 横浜から出発した。静岡で途中下車してご飯を食べることにする。海鮮を食べたい気分だったので色々調べていると、友人から耳寄りの情報をもらった。3月は桜エビが旬とのことだ。由比港で漁をしているらしい。

由比ヶ浜ではない

 ところがどっこいここで大きな誤算が発覚する。朝の9時に開いてる店などそうそうないのだ。とりあえず港まで行くものの店は一切合切開店前だった。
 駅前の売店に入り、今の時間からやっている店を聞いてみた。すると「お1人分くらいなら作れますよ〜」と仏様みたいなお言葉をいただけた。目当ての桜エビも食べられて幸せでいっぱいだった。

最大幸福


 お店はここ。みんなはちゃんと営業時間に行こうな!

 その勢いで静岡を横断、愛知へ足を踏み入れる。フォロワーさんと邂逅して、うまかパフェを食べるなどした。

俺の背丈くらいある

そのままカラオケでずとまよラッシュを浴びせて、夜ご飯。平日なのに集まってくれるみんなにずっらぶ幸あれ………

 おでんと日本酒とビールとで無事酔いどれ。
ちなみにこの時点で宿をとっておらず、せっかくなので岐阜まで行って岐阜駅のホテルに泊まることにした。先行きの見えない旅行でしか得られない快楽がある。

初めて来たのに故郷の匂いがする

 宿は空いているところを適当に取ったがだいぶ快適だ。ベッドと小さい机とトイレお風呂しかないが、これくらい狭いとなんだか落ち着く。ちょうどよくレトロな宿だった。

最寄り→岐阜までで運賃は6,380円。初日にして18きっぷ代の半分を消費するという偉業であった。明日は早々に宿を出て、墓参りに向かおうと思う🌃

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