大阪桐蔭の「ライバル」たち
こんばんわ！第三回は趣向を変えて。
近年の高校野球を牽引する「西の横綱」大阪桐蔭。ハイレベルな選手、ハイレベルなトレーニング、ハイレベルなブラスバンドを擁し、近年高校野球の優勝旗を幾度となく掴んでいます。
同校の魅力は既にたくさん語られていると思いますが、今回はその「西の横綱」大阪桐蔭と渡り合った「ライバル校」について語りたいと思います。
なお、常に凌ぎを削りあっている近畿地方の高校及び大阪の高校は割愛いたします。
ふーん、Ｈ(ハイレベル)じゃん…
明徳義塾(高知) 通算成績1勝2敗
ご存じ四国の雄・明徳義塾。松井秀喜五打席連続敬遠の采配など、甲子園で幾度となく印象に残る采配をした馬渕監督率いる明徳義塾は、2012年から2014年まで、大阪桐蔭と三年連続で夏の大会で戦っています。
2012年から2014年まで、明徳義塾のエースを勤めた岸投手。2013年、現西武ライオンズ 森友哉捕手を擁して連覇を狙う大阪桐蔭を1点で抑え込みリベンジを果たしました。2014年は最終打席でホームランを放つなど意地を見せました。馬渕監督対西谷監督の名将同士の戦いも見物でした。
2012夏 大阪桐蔭4-1明徳義塾 2013夏 大阪桐蔭1-5明徳義塾 2014夏 大阪桐蔭5-3明徳義塾
東海大菅生(西東京) 通算成績0勝2敗
ここ最近めきめき力をつけ、今春選抜もベスト8に食い込んだ西東京の私立。初対決となった2015年選抜は0-8と大敗してしまいますが、選抜ベスト8として臨んだ今夏、両校は再び対決します。一回戦屈指の好カード。しかしその結末は…。
雨に泣かされる。これも、残酷ですが、高校野球の一面なのです。
2015春 大阪桐蔭8-0東海大菅生 2021夏 大阪桐蔭7-4東海大菅生
敦賀気比(福井) 通算成績1勝1敗
北陸を代表する強豪・敦賀気比。今夏もベスト8に輝きました。大阪桐蔭と戦った2014年夏は三試合連続二桁得点という超強力打線と、現西武ライオンズ・平沼翔太投手の老獪なピッチングでベスト4に食い込みました。そして両校は準決勝で激突。
初回に敦賀気比は満塁ホームランなどで5点先制。しかし大阪桐蔭は慌てず得点を重ねるなどの大乱打戦。「極上の乱打戦」を制したのは、相手に勝る打撃を見せた大阪桐蔭。その年は勢いそのまま大阪桐蔭が優勝。しかしドラマは翌年の選抜に待っていました。
再び準決勝で対決となった両校。しかし待っていたのは、敦賀気比・山本選手の二打席連続満塁ホームランなど、大阪桐蔭を圧倒する攻撃。大量リードに守られた平沼投手は大阪桐蔭を寄せ付けず、まさかまさかの完封勝利。
一つ、この年の大阪桐蔭を庇うとなると、実は選抜大会中に大阪桐蔭の裏金問題が発覚しました。
このニュースが選手たちの動揺を誘ってしまった側面もあり、選手には気の毒な大会となってしまいました。
2014夏 大阪桐蔭15-9敦賀気比 2015春 大阪桐蔭0-11敦賀気比
三重(三重) 通算成績0勝2敗
その敦賀気比を退けて決勝進出した2014年夏の大阪桐蔭。反対の山を勝ち上がったのは、県勢59年ぶりの優勝が期待される東海の雄・三重。
1回戦、敗退寸前から同点にし、延長で強豪・広陵を退けた勢いそのまま、エースの今井投手の粘り強いピッチングと強力打線を武器に勝ち上がってきました。決勝は、経験豊かな西谷監督をして、「完全にアウェー」と言わしめるほど、三重を推す球場。
序盤から三重は先制点をあげて試合を優位に進めます。しかし、スクイズ失敗が響き流れを失い、大阪桐蔭、中村主将のタイムリーで逆転。9回にチャンスを作るも守りきり優勝を決めました。惜しくも負けてしまいましたが、三重は大阪桐蔭を苦しめました。
2018年選抜準決勝、両校は再び対決します。この試合も三重は先制。エース定本投手は大阪桐蔭打線を封じ込めてきましたが、９回に追い付かれます。その後は守りあい。タイブレーク直前の12回裏、最後は四番 藤原選手(現千葉ロッテマリーンズ)のタイムリーでサヨナラ。再び惜敗。しかし、両校は２試合ともハイレベルな試合で甲子園を沸かしました。
2014夏 大阪桐蔭4-3三重 2018春 大阪桐蔭3X-2三重
次の「ライバル」は…？
ここにあげた高校は、すべて今夏に出場しました。この4校が再び大阪桐蔭とあいまみえるとき、どのような試合を見せてくれるのでしょうか。そして、新たな「ライバル」は現れるのか…いちファンとして非常に楽しみです！
※通算成績は、対象校の対大阪桐蔭戦の成績です。
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