名前の由来

わたしは”湖中”という名前で活動している。
そしてこれはフィンランドから取っている。

2度目に訪れたフィンランドで、わたしと友人
(1回目も着いてきてくれた友人)はヌークシオ国立公園というところに行った。

ここには森に囲まれた湖がある。

ホテルから出発し、森の中をひたすら歩く。
慣れない雪の上をザクザク踏みしめながら。
そして人見知りな2人は行先を誰にも聞けず、森の中で迷ってしまった。(結局は現地の人に車で送ってもらう始末。。)

なんとかたどり着いた先がパッと開ける。
そこには森の中にぽっかりと空いた空間が広がっていた。

森に囲まれた湖は綺麗な雪化粧に覆われている。

ふと空を仰ぐと雲ひとつない快晴だった。

ひとはいない。

深い森の中、光できらめく雪景色がただ広がっている。

この下では湖が雪解けを待って眠っている。

息を呑む、という経験をした。

わたしたちは湖の真ん中に立っていた。
それからわたしと友人は子どものようにキャッキャはしゃいだ。
三脚を立ててパシャパシャ写真を撮った。

この景色がずっと忘れられず、色褪せないまま胸の中に眠っていた。

まるであの時の、春を待つ湖のように。

名前を考えるとき、この情景がふと浮かんだ。

湖の真ん中に立ったあの光景が。

だから湖中にした。

名前を呼ばれる時、自分が自分の名前を意識する時、わたしはいつでもあの時の場所に立つことができる。

またあそこに行けるよう願いを込めて。

そしていつか、雪解けを終えたあの湖を見に

行けるよう願いを込めて。

そういう名前をわたしは付けた。


その時に見た景色↓

ヌークシオ国立公園

この写真が何年経ったてもお気に入り↓

楽しむ2人

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