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ブダペスト滞在メモ202306:シナゴーグとコーシャを体験したよ(1)

2023年6月のブダペスト滞在記です.

学会最終日は昼明るい時間に終わったので,夕方は街歩きとしました.
目的地は世界最大級(世界で2番目,ヨーロッパでは最大)のシナゴーグです.面している通りの名前から「ドハーニ街シナゴーグ」と呼ばれているようです.


「シナゴーグ」はユダヤ教の宗教施設で,教会,寺院,神社などに相当します.日本ではなかなか出会うことが無い文化なので訪問先としました.

チケットは9000Ft(日本円で3600~4000円).ガイドツアーとミュージアム入場券が含まれています.


本殿(と呼んでいいのかわからないのですが…)入場時に写真のような紙とヘアピンを渡されます.説明を聞くと建物内ではこれを被ることがしきたりであるようです.周りを見るとどうやら男性のみ身に着けるらしい.ユダヤ教の皆様がかぶっている帽子ですね.


各国語のガイドツアーが20~30分おきに出発する形式です.残念ながら日本語は無いので英語に参加です.私の入場時には説明がはじまったばかりだったようですが,ガイドをちょっと聞いた後に合流せず,先回りして敷地内を散策して時間を使いました.全体の広さが分かった後にツアーに参加できたのが良かったです.あと,ガイドごとに結構しゃべる内容が違っていました.


ユダヤ教では石をお供えするそうです.


平和を祈念したモニュメントだそうです.

ガイドさんの英語は大変聞き取りやすく,英語があまり得意ではない私でも大意はつかめたと思います.詳細なところは正直ピンとこない部分が多かったのですが,様々なものを大切にしている人たちが暮らしているのでそれぞれ尊重しなくてはいかんな,と思いました.

ブダペストのこの周辺の地域がユダヤ人街だそうで,一部の展示室は戦時中の同地区についてでした.心の準備なくふらりと入ってしまったため展示内容の刺激が強かったのですが,日本人には広島や長崎の原爆資料館と似た方向,と思っていただけるとわかりやすいかと思います.

「ユダヤ教博物館」が併設されていたのでそちらも見学したのですが,こちらが展示物を受容できるための素地がほとんど無いことに面白みまで覚えてしまいました.自分が知らないだけで長い歴史を持っている生活が世界各地にはあるのだなぁ,ということをこの年でも実感できるのはありがたいです.旅行の醍醐味ですね.

(2)へ続く.



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