猫に会いにいく旅

こんにちは
今年もまた京都に行きます。

大好きな猫たちに会いに行きます。

大好きな絵本作家の町田尚子さんの
『隙あらば猫原画展』が全国を巡回しています。
可能な限り行ってみようと、告知がある度に旅の計画を練るのが楽しみの一つとなっています。

一昨年の尾道は自分の運転ではじめて四国から出ました。尾道美術館ではじめて大好きな猫たちに会うことができ、感動したものでした。
猫たちに会えたこと、原画だけでなく、制作過程の下絵や世に出ていない町田尚子さんのオリジナルグッズ。そしてなんと言ってもその会場でしかみることのできない絵があることが魅力なんです！

尾道の次は青森で、そこはさすがに予算と時間がないとのことであきらめたのですが、青森を訪れた方が限定ポストカードを送ってくださったのです♪  あぁ人との繋がりに感謝！

昨年は夏の長崎に行こうかと計画しました。
高知から長崎はなかなか遠いんですが、新幹線に乗って博多からバス…なかなかの旅費が必要だけど、なんとか行きたい！そしてこの夏は孫を新幹線に乗せてあげたいとも考えており、それは岡山から大阪、京都あたりで…と、ちょっとお安い方向で考えていました…が、私がマムシに咬まれたことで何ひとつ実現しませんでした。
でもこのマムシ咬傷は私にとって決してマイナスではなかったんです。私が咬まれる2.,3分前まで小さな孫たちが庭にいたけれど、その子たちが噛まれることがなかったことは超ラッキーでした。あとで聞いた話でしたが、私はけっこう重症で、小野ちご危ないとも言われていたらしいのです。
そもそも咬まれたのがマムシだったとは、思っていなかったんですね、ムカデだと思っていたんです。
咬まれたあとで病院も行ったんですよ！
でも抗生剤と痛み止めの点滴と薬をもらって家に帰り、一晩我慢したんです。ずっとムカデだと思っていたから。なので命の危険に晒されていたなんて微塵も思っていなかったんですね。
夜勤明けで帰宅した夫が倍以上に腫れ上がった私の足を見て「これはムカデやないで！」

それでも10日の入院で済み、1ヶ月で仕事復帰できたのは奇跡。

そんなことがあったので、夏の長崎行きは流れてしまいましたが、10月に東京での巡回展がある！とのことで、それにはもちろんいく気満々で準備。しかも開催場所は違うけど、同時期に町田尚子さんの個展も開かれるということですから、行かないわけには行きません！でもまだこの時は靴が履けずにサンダルだったと思います。
それでもたくさんの猫たちに会えて、東京の娘と孫にも会えて満足の旅でした。

12月には舞台を観に再び東京へ行き、次はいよいよ三重だなぁとわくわくしながら年を越し、高知からどうやって行こうかと日々考えていたところに、母が危篤という知らせが舞い込みました。

2年前の父の急死から急に弱ってしまった母。離れて住んでいることから弟に任せっきりていましたが、気にしてなかったわけではありません、もともと確執がありましたし、父の葬儀の時も、そのあとでも顔を合わせればケンカしていました。
その母は亡くなる1年くらい前から施設にお世話になっていましたが、昨年末には弟のことも忘れてしまっていることがあったとか、まだ81歳だからね、元気な人は多い年齢。

ケンカしながらも、父との生活が全てだったと思います。父の方が認知があるからと、一生懸命世話をしているつもりであったとのこと。できるはできるけど、ちゃんとしているかは別な話であり、周りから見ればそれは十分認知がある人の行動だったとのこと。そう、私が訪れた時もそう思っていたけれど、一緒に生活する人がいなくなってしまったら、母には生き甲斐がなくなったとおなじことだったのですね。私は最期には間に合いませんでしたが、私の娘、母にとっての孫が会いに行ってくれました。

母が亡くなったことで、私は2回東京に行きました。それから少し体調を崩し、仕事はしていたものの疲れやすくなってしまい、三重行きを諦めました。
決して仲良くなかったものの、母の存在というのはやはり大きいものですね。心に大きな穴が空いたような感覚でした。家の中でぼーっとすることが多くなり、えっ⁉︎私も認知？って思うことも多々ありまして、母にまだ呼ぶなよ!っと強く言ったことでした。

あ、猫の話からだいぶ外れましたね。

この一年、本当に色々ありすぎて、そして年齢も感じることも多かったのですが、今日、なんとか無事に京都に辿り着きました。

町田尚子さんのたくさんの猫たちは、一人ひとりに（？）名前がついていて、それぞれの表情を見ているだけでも可愛くて幸せになれます。きっと描く猫の1匹1匹に生い立ちがあり物語があり、
絵本によっては猫たちは脇役であっても、本当に丁寧に描かれていることから町田さんの猫愛が伝わってきます。猫愛でもあるし、それは人間愛でもあると私は思います。

おなじ絵本原画展であっても、私はこの猫たちをできる限り追い続けて行きます。
私を行動的に変身させてくれたのは絵本であり、大好きな猫絵本たちなのだから、猫たちに感謝しながら私自身の人生を楽しいものといていきます♪

あ、ちなみに私は猫は飼っていません…。