アンテナにカバーをかぶせる

ここのところ割と順調だったから油断していたけど、思い出した、HSPアンテナのこと。

3ヶ月ほど前に知り合った方が、趣味が近かったので用件以外で少し雑談する間柄になっていた。
初めは普通にあれ良いですよね~私も好きです~とか、そういう趣味の話をしてたんだけど、相手の方がぽろりと「今家族が入院していて…」と身の上?話をされた。

結構そういうの聞くと一緒にしんどい気持ちになってしまって、「そうなんですね…大変ですよね、ご本人も大変ですし、ご家族も手続きとか説明とか時間とられますもんね」なんて。話をしていた。

その後も時々お話していたんだけど、ある時、あれ?趣味の話よりご家庭とかの話を私が聞いてる時間が増えてない?とふと思った。
いや、趣味の話がまったくゼロになったわけじゃないんだけど……

そんな最中、先週だったかな、「退院したんです」と仰ったので、ああよかったと私もほっとして、「おめでとうございます、よかったですね」と伝えた。そうしたら、はい安心しましたとかじゃなくて、「でもまだ油断はできないんです。それから、実は他に○○という病気も持っていて、本人の体力も落ちていて、心配なことばかりで~」とお話が続いた。

……あれ?これ、きついな?
相手の方はしんどいことを話したら楽になるタイプなのかもしれないけど、それを真正面から受け止めると、私、きつい。

一緒にしんどくなってしまう。ずぶずぶ沈んでいく。苦しくなる。
小説で痛い場面とか読むと痛いんです、リアルに体のどこかが。そういうの自覚してたはずなのに、忘れてた。

この間、春琴抄を読んで、佐助が自分の目を……の場面で、あー!あー!痛い痛い痛い!って思ってその数行ざーっと読み飛ばしてしまった。あの感じをちょっと思い出した。


自分のアンテナは、自分でカバーをかぶせなければいけない。ちょっとこの辺の加減をうまくつけないといけないってことを忘れてたなー。だめだだめだ、感覚を思い出そう。

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