敬愛するchut!intimatesさまへ

chut!さんへの愛を叫ぶ

過去に二度、下着に関する記事を書きましたが、あれから二年半。今やどっぷりと下着沼に浸かり、下着の情報を検索しない日はないです。

その中でも最も愛してきたブランド、chut!intimatesさんがこの2月末でブランドクローズされます。

いやだーーー！！！なんでー！！！今からでもやめるのやめてー！！！！

お知らせを読んだ時、本当に泣きました。目の前が真っ暗になった。信じられなくて、何が起きてるのかわからなくて。だって春頃に美筋シリーズのクラファンやったり、スクエアネックなんてまだ発売されて一年くらいだし、まだまだ新しいことやっていくぞ！って空気を感じていたから、本当に信じられなかった。

ご事情はいろいろあるのだと思う……レースやパーツにものすごくこだわってらっしゃる分、コストも相当かかったのだろうし、円安だし。もっと違うブランド信念の部分の理由かもしれないし、それはわかりません。詮索したいとも思いません。でも、悲しい！！！寂しい！！！！！

私はオープンなTwitterをやっておらず、#追いchutなどのタグに参加もできないので(毎日めちゃくちゃ見てますけど！)、ここで愛を叫んでおこうと思います。

世界観がすき

まずchut!さんの何が素敵かって、シーズンごとに設定される世界観。ほんの二年半しか見ていない私でさえ、毎シーズン全く違う設定にわくわくした。夜明けとか花々とか自然モチーフも素敵だったし、電脳系というのかな、パソコン、ノイズ、電磁波、みたいなものをモチーフにしてたシーズンもあった。
それを本当に下着のデザインに落とし込んでいるんだから、もう、天才！すごい！ああ、下着ってこんなに何かを表現できる場なんだって、びっくりした。

私は、今も完全に克服しきれていないけど、お花・レース・リボン・ひらひら・ふりふり、などの分かりやすい少女性・女性性モチーフにものすごく憧れを持ちながら同時に苦手意識が強い人間です。下着ってとことんフェミニンなデザインも多いから、そういう所も無意識に下着を避けていた一因だったかもしれない。

でもchut!さんは、可愛いんだけど、そのさじ加減が絶妙。ほんのひと匙の甘さを加えただけ、っていうデザインも多くて、臆せずに身につけられた。中にはもちろん甘いデザインもあるけど、その場合はカラーがシックだったりして、大人でも大丈夫なつくりになっている。

そんな、甘いけれど甘すぎない、可愛いけれど大人っぽい、クールな曲線、フェミニンなかっこよさ、そんなものが散りばめられたchut!さんの下着が大好きです。(「でした」とは意地でも言うものか)

大好きな子たち

chut!さんに出会ってすぐの頃は本当に毎晩毎晩オンラインショップを眺めては、こんな素敵なものがあるのかとびっくりうっとりしていたな。あの時間、すっごく幸せだった。今でも覚えている。

見てるだけで幸せだったけど、写真で一目ぼれしてどうしてもこれだけは欲しい！と実店舗に足を運ぶきっかけになったのが、シアーライトC328です。下手くそだけど写真撮ったので、これだけ載せます。

思い出のC328
追いchutで残り一色のピンクも買い足しました

カップ上辺のリボンテープが本当に天才だと思うの……刺繍で描かれた小花たちがもう、素朴で繊細で美しくて。小花柄なんて普段は絶対選ばないけど、この落ち着いた淡ベージュとネイビーの組み合わせに一目で恋に落ちたのでした。

シリーズで特に好きなのはシアーライトとサイドシェイプ。離れ乳なのでサイドシェイプがいないと生きていけない。クロスフィットはカップの形？パットの形？が少し変わってて、パット抜いちゃうことが多いんだけど、あのズレなさは天才的なので、引っ越しとか大荷物運ぶとか、よく動く休日に重宝してます。

ハイライズが最高

合ったブラを身につければ体が楽、という感激から始まった下着沼への道。店舗でお買い物をすれば当然セットのショーツもおすすめされる。可愛いです、ブラが可愛いんだからおそろいデザインのショーツも当たり前に可愛いです。
しかし、長年イトーヨーカ堂肌着売り場で適当にまとめ買いするおなかすっぽりショーツを愛用していた身には、ヘソがまるっと出るデザインのショーツはなかなか敷居が高かったんです。

店舗でお買い物する時、呪いのように毎回言っていた言葉は、「ハイライズはありますか？」。
大半はないです。時々あるけど、リラックスタイム用とかサニタリー用でちょっとだけあるかな、くらい。

でもchut!さんはハイライズが多い！しかも普通のコレクションのセットショーツとして作られてるからデザインが可愛い！
おしゃれなハイライズショーツ、そんなものが存在するなんて思ってなかった。C422とC404のハイライズが特に好き。C385も買いたかったけど、在庫切れでね、買えなくて最後の最後に泣いた。

しかもハイライズでストリングがある。最初はどういうこと？？と混乱した。でもこれが何故かおしゃれなんです。おなかは覆い、バックは出す。前と後ろで矛盾してる気がするけど、いいんだよ何か素敵だから。

結局、これでストリングデビューも果たした。おなかすっぽりで生きてきた私を、可愛さと心地よさとボトムへの響かなさから、ストリングに手を出すまで育ててくださったのはchut!さんです。ブラだけでなくショーツにまではまると本当に大変なことになると身をもって知ったけど、幸せなのでいいです。

お別れしたくない

11月のお知らせからこっち、正直に人さまに伝えたらマジでドン引きされるくらいの量を買い足しました。好きすぎて週5でchut!が珍しくなかった私は、本当にこの先、どうしていいか分からない。この間店舗行った時も、対応してくれたスタッフさんに「どうやって生きていったらいいかわからないです……」ってリアルに伝えてしまった。

店舗のスタッフさんも、いつもいっぱい相談乗ってくださって、私、サイズが割と境目だから、沢山試着しても嫌な顔もなさらず、無理におすすめするようなこともなく、ああ、いつ行っても楽しかったな…
決してオシャレ女子などではない、ちょっと疲れたもさいOLですが、chut!さんで選んでる時は、わくわくして楽しくて、ああ女子でよかったなあって、ほんの少しだけ自分を肯定できた。社交不安障害を抱えたこともある私が、見知らぬオシャレ女性と下着のことでキャッキャお話できるだなんて、夢のようだった。

後ね、「ここの●●が可愛いですね！」とお伝えすると、「デザイナーもそこがこだわりだって言ってました」みたいに言ってくださる方が多かったんですよ。どこがこだわりだとか、そういうことを店舗のスタッフさんたちまで熟知されてる姿がすごくカッコよかった。働く女性として憧れる姿でした。

しばらくは買い足した子たちと生きていきます。その子たちが皆くたびれてしまうその前には、きっと新しい出会いを見つけます。「chut!が無いならもう下着は適当でいいや…」なんてのは、きっとchut!さんが望むことではないと思うから。でも、できれば、またいつか再会できると信じていたいです。

下着になんて何も気を使っていなかった私は、女性的なものに憧れながらずっと怯えていた私は、chut!さんに出会って一歩足を踏み出せました。疲れてても心がしんどくても、「でも今日の私の下着chut!だから！」って力をもらっています。
chut!さんは、下着の世界の私の初恋です。ずっとずっと大好き。めいっぱいの愛と感謝を込めて。