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店員と客、人と人

連休の真ん中、日曜日に実家にいる両親と久しぶりにランチに行ってきました。といっても、そこまで久しぶりでもなく、たまたま3人の予定が空いていたので、チェーン店に行くことにしました。

料理を注文してしばらく待っていると、なかなか料理が来ない…。「混んでいるし、少し時間がかかるのかな?」と思い、もう少し待つことに。さらに数分が経ち、「店員さんを呼ぶ?」という話になりましたが、結局「忙しそうだからもう少し待とう」「注文が忘れられたのかな?」「でも、ちゃんと確認してたし…」なんて感じでやりとりを続け、かなり遅れてようやく料理が運ばれてきました。

こういう時、私たち家族はあまり店員さんを呼びません。結局、料理も美味しかったし、楽しく食事を終えてお店を出ることに。

食べ終わった後、母が使い終わった食器を重ねようとしました。すると父が「店員さんには店員さんの片付け方があるだろうし、逆に迷惑になるかも。だからそのままでいいよ」と言って、また軽いやりとりが。こうして、なんだかんだ言いつつも、食器はそのままにして店を後にしました。
こう言った光景はうちの両親ではよくあることです。

恐らく、「料理が来ないならさっさと店員さんを呼べばいいのに」とか、「食器を片付けるのなんて気にしなくていいじゃん」と私たち家族に対し思う人が多いんじゃないかと思います。でも、ささいな光景ですが、両親のように店員さんに対して遠慮や気遣いがある姿勢は、私はとても素敵だと思っています。

自分もよく考えるのですが、店員さんとお客さんの関係って、サービスを受けてその対価を払うというシンプルなものです。でも、それ以前に「人と人との関わり」であることを忘れてはいけないと思うんです。だから、相手に対してリスペクトや敬意、そして気遣いが必要だと感じます。たとえこちらが客であっても。

もちろん、対価通りのサービスが受けられなかったり、店員さんからひどい扱いを受けた場合は、クレームを入れるのも仕方ないかもしれません。でも、昨日のような混雑したお店でも、素晴らしい接客と美味しい料理を提供してくれるお店の店員さんに対しては、それ相応の対応をするべきだと思います。

最近では、SNSで「汚客様」や「カスハラ」という言葉が使われることも多く、お店のスタッフを困らせるお客さんが増えているのを感じます。だからこそ、私たちは「人と人との関わり」を忘れず、悪いお客さんにならないように心がけたいですね。

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