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【20時間】フェリーで旅行したらただの地獄だった件

きっかけは父がハイエースの新車を買ったことだった。
さぞ福岡の親戚に見せたかったんだろう。
「今回の旅はフェリーで行こう!」

僕はなぜ愚かな父を止めなかったんだろう。
僕だけ新幹線で行かせてくれと頼むも「まぁまぁ、付き合ってくれや」と言う父。

※ この記事はフェリーに向かなかった人のnoteでありフェリー自体が合う人には最高な交通手段だと思います。

飛行機や新幹線なら数時間

神奈川から福岡だと料金も安いわけではなく今の時期飛行機のが安い(多分)。

そして普段の10倍の時間をかけていくわけだ。まるまる1週間有給を使った。

船は深夜12時に出航である。

出航の序盤は面白い

館内には露天風呂やレストランがあったり、プラネタリウムや映画やジムも楽しめる。



ちなみに部屋もテレビがある個室で悪くなかった。

あー、長い人生こんな二日間があってもいいのかも。と思っていたんだ。


激しくなる揺れと船酔い

酔い止め飲んでもさ。もう揺れ方が体験したことないやつなのよ。

父に酔い止め買ったけどいる?と聞くと

「俺は船釣りもしたことあるしこの手の揺れには慣れっこだからなァ」

と、いかにも九州男児っぽいセリフを吐いていたが

父は生まれたての赤ちゃんより青いんじゃないかっていうくらい顔が青ざめていて両手を口に当ててうつ伏せになっていた。

後ろから頭ひっぱたきたかった

酔ったときは船の中心の低い階にいるのがセオリーらしいのだが僕はこの辺からすでに帰りたくなった。

待ってこれがあと18時間続くの?
おいおい、落ち着けよ俺。笑
35歳の大の大人が慌てふためいてどーするよ。
大人の余裕、見せてやるぜ😉

1時間後(出航3時間後)発狂する

うわああああああッッ!!

その閉塞空間は35歳の成人男性の気を狂わせるだけの破壊力があった。

揺れているためどこかしたらカタカタ音が鳴っている。消灯した真っ暗な船の上。なかなか眠ることができない。

だけど早めに寝ないと船酔いの渦に呑まれるのだ。

朝は館内放送が流れる(客室でオフにできない)ため眠りは浅浅である。

そして揺れは激しさを増していた。

ネットが使えない

当たり前だが船の上は圏外だ。だからWi-Fiが船についているのだが

通信の状況で使えない時間があること

使えても1日30分を5回まで(なんで?)

という縛り付きなのである。

そして早々にその権利を使い果たす訳なんだけど

やることがない。

持ってきた本を読む余裕はない(酔っちゃう)。

海を眺めるのは5分で飽きてしまう。

僕はひたすら時が過ぎるのを待った。

地上へ降り立つ

地上へ立つとしばらく足元がグラングランするのである。

親戚の家に着くやいなや「まぁ一杯付き合えや!」と宴が始まる。

僕はこのへんからガチで具合が悪くなり始める。

39度の熱が出る(貧弱)

もう起きた段階で限界を感じているのが分かったwwすこし奮発して宿を取っておいたのが不幸中の幸いだった...(ここで旅の大半を過ごしたため)

リーガロイヤルホテル小倉ってとこに泊まった
部屋も広く景観も最高だった

今回の旅で思ったこと

僕はいつか船で世界一周旅行をしたいと思っていたんだけど

僕そのときは飛行機使うわ。

みなさまがもし誰かにクルージングや客船旅行をプレゼントしようとしていたらやんわりその人が飛行機派なのか確認して渡すようにして欲しい。

船好きにはたまらないプレゼントだと思うよ。酔わない人にとっては最高の時の流れを感じると思う。

僕は福岡に来て美味しいものばっかりで太るかなと思ったけどまさか痩せるとは思ってなかった。

福岡での主食がどん兵衛とハリボーのグミとウィダーインゼリーで、飲み物がポカリでさすがに心がタヒにたくなったw

そんなわけで僕は旅先でもう少し寝込みます。

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