唐紅の
木々も色とりどりに装ってきた
11月。
またもやポーランドの旅人
プッシュが僕の家を訪ねてくれました。
そして岡山から、僕の実家のある京都
目指してヒッチハイク。
山陽インターの入り口で
親指をたてて待てど待てども
通り過ぎていく数多の車。
結局その日は運がついてこずに
ヒッチハイクは諦めて岡山駅から
高速バスに乗って帰りました。
次の日
母に、僕とプッシュが連れていって
もらったのは「建仁寺」。
観光客の賑わう祇園エリア
風情ある花見小路通に位置する禅寺です。
お寺の中でみられるのは
俵屋宗達の「風神雷神図屏風」。
有名な絵ですね。
そして法堂天井に力一杯描かれているのは
小泉淳作の「双龍図」。
2匹の龍が唸るように天井を
飛び交っています。
圧巻でした。
その後
祇園の街並みをふらりふらりと
堪能しました。
夜は地元の友達と
紅葉のライトアップを観に行きました。
次の日、自転車でプッシュと向かったのは
「愛宕山」。
東に「比叡山」、西に「愛宕山」と
京都の街を見下ろす山があり
来る冬には
「比叡おろし」と「愛宕おろし」と
いわれる冷たい風が京都特有の
冬の寒さを演出します。
愛宕山に行くには清滝峠という峠を
越えるのですがそこにあるのは
一方通行の長く続く不気味なトンネル。
彼と共に自転車を漕ぎ、
狼の吠える真似をしながら通行していたら
前にいたご婦人二人を驚かせて
しまっていました。
すいません(笑)
そして母の作ってくれたおにぎりと共に
愛宕登山。
約2,3時間くらいの登山でしょうか。
これといった展望のポイントはないですが
木々の彩りと共に秋の山を感じられる
道中でした。
頂上には「愛宕神社」という
全国900社の「愛宕神社」の本社があり
火の用心の神様が奉られています。
帰りは「月輪寺」を通るルートで
帰りました。
京都の浮世を天上から
眺めることのできる「月輪寺」。
そこには野生の鹿も訪れていました。
そしてそこの尼さんと少し話し
「大正琴」という琴を聴かせて頂きました。
喧騒から離れた山の中で過ごす、
なんとも穏やかな時間。
すてきなひとときにお礼を言い
浮世へ戻ってきた頃にはもう日も暮れて
辺りは暗くなり始めていました。
そんな秋の都への帰省でした。
合掌
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