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散る桜

当寺院の前には兄川という川が流れており、その川沿いに桜がたくさん植えられています。
毎年満開に花を咲かし、集落では花祭りなども行われたりします。

花の命もあっという間で、今年は4月1週目に満開となり、2週目の今日にはもう葉桜になりかけています。
私の好きな詩にこのようなものがあります。
書かれたのは良寛和尚という江戸時代の曹洞宗の僧侶で、歌人でもあった良寛和尚の辞世の句と言われている歌です。


散る桜 残る桜も 散る桜

良寛和尚

散っている桜があるけれども、残っている桜も散っていく桜なんだよ
という歌になるでしょうか。
この歌はただ桜について歌ったのではなく、暗に”人の命も終わっていく”という無常観を表しているのだと思います。

毎年、桜が満開になるたびにふと”散る桜~残る桜も、散る桜~♪”と詠んでしまいます。


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