一人で旅行をすること

20代の一時期ストイックな生活を送っていました。
今はその頃からは考えられない程、緩い毎日を送っています。
そして伴侶にも恵まれたことで、私生活で選択や決定を迫られることは少ないです。
その癖、口を出すから性質が悪いと思われている夫でもあります…。
これで良い気もするけれど、ダメな気もして、一年前の夏に一人で旅行をしてみました。
要するに緩い旅行ながら、自分だけで決断をしていくことの必要性をあらためて感じるためです。
嫁も大賛成ではあるものの、「ほんまに行けるん？」的な態度。
思い付きで言いだしたものの、ここで引いては夫の沽券にかかわります。
まずは青春18きっぷを買って出発の決断をしました。
国内旅行（しかも近場）なのに、勇気を振りました。

大まかな方向としては、関西を出て、岡山・広島方面という目標を立てました。
ご飯処はおろか、宿泊先も、現地でどうにかしようというものでした。
夏休みには入っていましたが、木・金・土・日だったので混雑は避けられると思っていたのです。

初日は昼頃に岡山に到着しました。
時間・場所として、1日目の宿はここしかありません。
10年前に作った東横インの会員カードを持っていたので、さっそく検索してみると、思っていたより宿泊費がかかりそうです。
そういえばCMで流れていたホテル？「トリバゴ」ってのがあったな、と思い出して、検索してみます。
おー、これは面白い、そして安い。
夕食・朝食付きこの値段？しかも残りわずか、半信半疑でしたがそのまま予約。
不慣れな私は、宿は当日でも取れるものなんだなぁ、とそんなことに関心してしまいました。
宿が決まったことで一安心したらお腹が空いてきました。
元々、「孤独のグルメ」を見ている私なので、御飯処は当たって砕けろが格好良く思っています。
それでも優柔不断な私は、「おっ」と思う店を見つけても「いやいや待てよ」と更に散策してしまいます。
そうして入ったのがここ。

居酒屋ってあるし、3Fなのでお客さんの入りも見えません…めちゃ不安。
だけど、まさか白昼堂々ぼったくられることもないか、と思いつつ、どんなご飯が出てくるのが気になり入店。
扉を開けるまでわかりませんでしたが、近くのサラリーマンらしき人が入っていたことで安心しました。
日替わり定食を頼むのが常ですが、今回はメニューを見てから決めました。

うまーい。
そしてこの量と種類。
旅行一発目にして大当たりをかっ飛ばしましたね。
岡山駅近辺きたらまた訪れること確定です。

お腹がいっぱいになったところで散策を始めました。
地図を眺め、そして実際に歩いてみると街の作りがわかってきます。
駅前から岡電が走り柳川で分岐するんだな、宿泊するホテルは郵便局の通りで、後楽園はあっちの方か、後で歩けるかな、と。
チェックインの時間までイオンモール岡山で休憩しました。

今日の宿泊は岡山ユニバーサルホテルです。
サービスや衛生は…値段以上ではありました、それくらい格安だったのです。
確か5～6,000円？？
晩御飯です。

食後は段々と暗くなっていく中、商店街を抜けて天満屋前を歩き、後楽園に行きました。
思いがけず夜間特別開園をしていたことで満喫できました。

おとなりの岡山城も綺麗でした。

ホテル近くのスーパーでビール数本を買ってホテルで撃沈。

次の日は、朝早くから広島に向けて出発です。
原爆投下の前日だったからでしょう、広島平和記念資料館にはとても入館できない程の混み様でした。

続いて県庁食堂にて昼ご飯を頂きました。

その後は、呉に出て、四国に向かいます。
ややタイトなスケジュールで一人旅らしからぬ行程となってしまいました。
船上にて松山での宿泊先が確保できたのでホッとしました。
愛媛に着いてからは、伊予鉄道高浜線でテレビドラマ「東京ラブストーリー」の最終回のロケ地となった梅津寺駅を通過しました。
私も好きでしたね、このドラマ。
下調べをすることもなく巡り合ったことに旅の縁を感じずにはいられませんでした。

宿泊先はアパホテル〈松山城西〉です。
誤って喫煙ルームとなっていましたが、幸いにもタバコの匂いが少ない部屋でホッとしました。
こういうのも旅の失敗、経験となるのでしょう。
晩御飯は近くの割烹に思い切って飛び込みます。

2,000円弱

思い切って入ったのが良かったです。
店の前道に打ち水をしっかりしていたことに好印象で入ったとおり、正解でした。
ホテルで一休みしたところで、お楽しみの道後温泉へ。
ところが！
信じられないことに、電車の終電を見ると時間に余裕がありませんでした。
とにかく本館で写真をパシャリ。

その後は椿の湯に直行。
ロッカーにもお金を取られることに観光地の切実さを感じずにはいられませんでした。
お湯には10分もいられませんでした。
猛ダッシュで電車に飛び乗りましたとさ。
ホテル近くのスーパーでビールを買って祝杯。
駆け足でしたが一日無事に終わりました。

翌日は18切符で香川を経由。
無意味に香川に一泊してから関西に帰りました。
東海道線で交通機関に乱れはありましたが、急ぐ旅ではありませんのでのんびり構えて帰路につきましたとさ。

そんなこんなで無事に帰宅することができました。
一人旅に慣れている方には大笑いされてしまう、散歩コースのようなものでしょう。
けれど私にはこんな旅行でも、ところどころでドキドキしながら、けれど実は何とでもなることばかりなので楽しみながら、行程をすすめていけたのです。
結果としては、行って良かったのは間違いありませんし、嫁からも一応賛辞をもらえました。

そして、今年は第二段として旅行を計画しました。
大阪から福岡へ向けてのフェリー泊からスタートする予定です。
今度もドキドキと楽しみと、ちょっぴりの成長を期待して、出発したいと思っています。

その旅の様子がこちら↓です。
この記事とは前後しましたが、良ければご笑覧下さい。