いまだに抜けない貧乏性
前回、役者志望時のアルバイト事情について書きました。
そこでお金に関することをもう一つ記事にします。
当時は貧乏が当然の生活でした。
収入が少ない分、支出をセーブする。
要はケチだったわけです。
つくづく先立つものは金と思い知りました。
そのケチな生活習慣がいまだに抜けていないことを感じるときがあります。
下記に書くことは全部ではありませんが、いまだにやってしまう癖のような行動です。
数えだしたらきりがないところ、衣・食・住にグループ分けして代表例を書きます。
衣
ユニクロのカゴ商品をガサゴソ。
元々安く、品質も良いユニクロ。
そして頻繁にセール・期間限定価格があります。
それでも真っ先に目指すのは、商品棚ではなく棚に横付けし、平積みされた衣類。
ワンシーズン前、型落ち・サイズ余り、色・模様の不人気、売れ残りの商品達です。
きっと店内に置いているどれよりも格安だと思います。
無論、着るには我慢が必要ですが。
同じものをつい見てしまう人なら共感してもらえるのではないでしょうか。
バイクのパーツに純正品を使わない。
直接身につけるものではないけれど、バイクの装備について触れておきます。
一時期ハーレー883に乗っていたことがあります。
国産メーカーもそうですがハーレーの純正パーツも高いです。
けれどカスタムはしたい!
そこで大部分は代替のきく部品・パーツを装備させていました。
嫁には「外見はハーレーでも中身は偽物」と呆れられていました。
ちなみにバイクは何台か乗ってきましたが、今はスーパーカブ110に落ち着き、終生となりそうです。
食
スーパー閉店前の割引商品をお目当てにすること。
毎日消費するものといえば食事です。
栄養何てなんのその、腹が満たされればそれでいい!
と、そこまでは言えませんので、ある程度バランスの取れたものを食べたい。
そんな私にとってスーパーの閉店前の弁当は最高でした。
2割、3割引なんて当たり前です。
店や場所によって違いますが、20時以降が狙い目です。
店員が割引シールを張り始めたときは、態度には微塵も出さず弁当コーナーから遠くにいますが、心では今か今かとそわそわします。
同じように弁当を狙ってくる客とは争奪戦の勢い。
「これも割引シール貼ってやー」とおばさまのように言えるようになれば、逆に清々しいのですが。
外食となれば最安値に近い商品を注文してしまう。
いまだに思い出すのは劇団員時代にYと一緒に行った新宿の大戸屋。
Yは迷いもせずに丼物を頼んでいました。
別の日に一緒に行ったときも同じものを注文。
そう、その丼物が大戸屋のご飯ものの中では一番安かったのです。
「うわー、コイツ値段しか見てないんだろうな」と思いながらも、私が注文していたのは大戸屋ランチ。
店内で2番目に安いご飯ものでした。
徹底しているYに比べて、中途半端な私の方が恥ずかしかったと思います。
ちなみに今では食べることに楽しさを感じる余裕ができました。
住
駅から徒歩20分以上の物件を選ぶ。
そもそも当時は交通機関を使っていては節約にならないという考えがありました。
だから駅徒歩の距離何て気にしたことがありません。
駅から遠かろうが、それにより家賃が安くなり、ある程度の綺麗さ、バイクが置けること、を重視しました。
雨の日も風の日も、バイクで移動。
それにより、アルバイト先からの交通費は真水で受け取る。
あの交通費が削れていることは、節約の中では大きかったと思います。
交通事故のリスクは考えもしなかったのが、若気の至りです。
そんな私でしたが、今は職住接近させており、それにより時間を大切にしています。
過度な水道・光熱費の節約。
情けなくも、今でもやってしまうものがこれ。
例え5分未満でも電気を消灯してしまう。
エアコンは一年間通してほぼ使わない。
冬場に食器を洗う時、全部お湯ではなく、ぬるま湯で洗う。
洗濯物に風呂の残り水を使う。
等々。
一部は環境にも良いし、適正な節約とも言えます。
しかし、やっぱり過度にやってしまっている点が否めません。
家族にも強いているのがいけません。
その節約で一体いくら浮いたのか?
せいぜい1日通しても10円以下、1年通しても1万円には及ばない節約方法だと思います。
数々の貧乏性を克服してきましたが、いまだにこれだけ残った行動。
日常に身近な節約方法だからか、簡単に目について取り組めてしまう行動だからなのか、止められない…。
この点を直さないと家族には「ドケチ」のレッテルを貼られたままでしょう。
こうして自覚しているんだから…何とかするんだ俺!
まとめ
こうして振り返っても当時の貧しさがしみじみ。
私は「役者」に憧れはありましたが、覚悟はなかった。
だから、下積み時代は苦労する=金銭面でも苦しい、ということが辛く思えました。
犯罪こそ犯していませんが、とても社会や秩序をまっとうに考える余裕はなかったと思います。
衣食足りて礼節を知る。
このお金に関する諸事情をクリアーできている今は掛け値なしに幸福です。
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