2021年のアニメ、どう?

まずは前期のアニメ。
ちなみに「悪かったと思う作品」については一切話しません。個人の見解だしね。褒める方だけ。

大々的に売り出してるものはさておき、最後まで見た上で興味が続いていたのは3つ。
・進撃の巨人
・びそくぜんしんっ
・裏世界ピクニック

他は初動で「お?」と思っても、途中から何だか色あせるというとなんだけど、関心が薄れていくのを感じてしまったので割愛。

進撃の巨人

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単純に天才だなぁと思う。原作だけでなく、監督や演出や音響の方も。
シナリオの粗を探したりっていうのは個人的にやらないので、その辺でチクチク言われても困るわけですが、純粋に見世物というのは「空気を作る」ことが上手いか下手かに尽きるわけです。その点、本作はこれだけ長いシーズンやっているにも関わらず、ずっと緊張感を保ったままであったという点が、個人的に素晴らしいと感じた。あのOPも入り方といい画の作りといいザワつくし、30分がこんなに短く感じるのかと思えるような空気作りが随所に行われ、あっという間に過ぎたことを、これまた上手い挿しこみ方をされたEDで気づかされる・・・すごい。
アニメも何と言われようと要は大衆演劇。ゲームやアニメは、小説や漫画では出来ないこととして「マルチメディア的な演出」があります。言葉や画だけでなく、”音”や”動き”を取り入れることが出来るという点があります。

これはどちらが優れているというより、表現できるものの違いです。
昔、ガラスの仮面の作者が「漫画でしか出来ない表現を心がけている」といったようなことを(うろ覚え)していて、それがとても強く印象に残った記憶があります。私もゲーム作りで”音”と”動き”にこだわっていたのは、ゲームという表現方法の強みを生かすためです。

話がだいぶ逸れました ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ
会話が中心になるとアニメはとても難しい。これを上手く緊張感を保って続けていたのは私の知ってる範疇だと本作と銀河英雄伝説(以前の)くらいですが、「なんで人が話してるだけのシーンでこんなに楽しかったと思うんだろう」と不思議でならない。いつか「なぜだろう」を「こうだからか」に変えられたら、また1つ技術を手に出来る気がする。

びそくぜんしんっ

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これはある意味、アニメにおける試金石だったと思う。
何が凄いって、ヤマもオチもなくて成立した上に視聴者が「良かった!」「終わらないで!」となっているところ。
徹頭徹尾、本作の視聴者が見たい物を提供し続ける。抑揚が強くない分、ストレスを感じるシーンも生まれにくく、短めなので腹八分目感も出る。
子供時代の楽しかった日常のような、何気ない日々なのに「ああ、明日も楽しい日になる」と信じて疑わなかったあの頃を思い出すような心地よさ。
最終回には「え・・・終わるの?明日こないの?」みたいな喪失感まで生まれ、その時に「ああ、これは良作だったんだな」と確信した。
簡単なようで、これは出来そうで出来ない。
「ロス」を生むアニメは総じて良作だと思う。

裏世界ピクニック

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これはちょっと毛色の違う評価。
ストーリーがどうとか演出がどうとかっていうより、キャラクターが良かった。良かったというのもちょっと違うかもしれない。
こういう性格というか、作り物と生々しさの狭間っぽいキャラクターって、意外と作れないものなんですよね。
リアリティ≠生々しさ。ちょっとした違和感を覚える感じの匙加減というか、これ作れる人はちょっと羨ましい。感性なんだろうなぁと思う。
私は「人間らしい思考」とか「人間らしい挙動」とかにリアリティを持たせることは出来ても「滲み出る生々しさ」みたいなものはどうしても出せないので、この辺も研究していかないとなぁと。そういう意味でも本作は良い研究材料になった。

あと、小桜かわいい。

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この子だけ完全に作り物側だったんだけど、そんなの気にしない。
こういうキャラ好きなんだよね・・・( ˘ω˘) 猫みたい。

次のシーズンで気になるところ

アニメとゲームは意外と切っても切れないところがあって、何でかっていうと先も言ったように「表現方法が似ている」から。
アニメや映画は研究すれば、ゲームに確実に生かせる手法が見つかるからね。

と、前置きしておいて本題。
次シーズン(既に始まってるけど)のアニメで気になる作品・・・というか、周囲で話題に出たものも含めて。

灼熱カバディ

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これが周囲では「女性向けを狙った作品」として認知されてたんだけど、これ6年も前に裏サンデーとかで連載してた漫画なんですよね。
少年向けのスポーツ漫画であって、昨今の女性向けフィーバー(と、業界では思われてる)に乗っかって作られた作品ではない。
1~2年ほど前から「女性向けはまだブルーオーシャン」という言葉が業界でも飛び交うようになり、騙されt・・・関心を惹かれた金持ちたちが大して考えずじゃぶじゃぶ投資するキーワードになっていたりする。
実態としてはブルーオーシャンどころかレッドオーシャンに突入してるんですけどね。母数と動向見てみなさいよと思ったり。
まあ投資を求めてる側は分かっててやってるんだろうけど。

ちなみに原作の漫画は連載開始から見てたけど、結構好き。
というか、裏サンデーが好きだった。

バトルアスリーテス 大運動会

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タイミング的には若い子にウマ娘のパクりとか言われそうだけど、こっちの方が圧倒的に先だし、何ならウマ娘のコンセプト出てきた時に「大運動会のパクリじゃん」とか言われてたりもする。(後にパワプロの要素をパk・・・真似て別物になってる・・・ような、PSの大運動会ゲームとさほど変わらないような。いやまあスキル制とかないですけど)
NARUTO走りも、大運動会の最終回付近で出てきた「最速の走り方じゃん」って言われてたくらいには影響力があったりもする。

まあ、今の時代に合うかどうかはちょっと不安残るけど、パイオニア的な作品には敬意を払うべきだし、得るものは結構多いと思う。(別ジャンルでいうとなろうまみれの中でも無職転生は改めて見るものがあるのと同じ)
デザインとか根性とか、けっこう昭和な感覚だから(やってたの昭和じゃなくて平成だけど)、そこをどう調整してくるんだろうってとこは気になる。
ブルマって時点で叩かれそうだけど。

話は少し変わるけど、競馬を女の子で~というゲームでいうと、PC-98時代にはアリスソフトが「走り女」っていうゲーム(正しくはオマケでついてたもの)があったりするんだよね。単純にゲームとしてめちゃくちゃ面白かった思い出ある。

とまあ、脳みそを余り使わない記事でした。
頭使う方の記事はもうちょっと待ってね。今いろいろと頭回さないといけないことが多いので落ち着いたら・・・

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