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地域の幸せを追求できるのは 「地方公務員」だけ

所属/浜松市役所 中区まちづくり推進課・東部協働センター 松坂さん
取材/浜松学院大学 地域共創学科 3年 鈴木

業務を達成するゴールから逆算して工程を工夫


地域のコミュニティ支援として、自治会活動の支援や課題のヒアリングを行ったり、地域の住民の皆様を対象とした生涯学習講座を提供したり、施設運営や保全のための物品購入や修繕工事の発注を行ったりと業務は多岐にわたります。多岐にわたる仕事を覚えるまでに時間が掛かるため、焦らず、分からないことについては過去の資料を確認するなどして、地道に業務をこなすことが求められます。まずは「大体、半年程度で大まかな仕事の流れを把握してから準備を進めます」と松坂さん。公務員の仕事には、いままでに比べ対応が難しい仕事や業務量の多い仕事をこなすことが求められています。
その際に松坂さんは、業務を細分化して、業務を達成するというゴールから逆算し、工程を短期と長期に分けてこなすようにして、乗り越えてきました。

多岐にわたる事務をこなす松坂さん

住民からの感謝の言葉がやりがいを高めてくれる

公務員は、民間企業をはじめ、暮らす人や関わる人、すべてがお客様です。そのため、住民の皆さんとの関わりだけでなく施設修繕の委託や銀行などに手続きに行く際にも、外部の作業員や銀行員などとのコミュニケーションが重要です。その際には「横柄な態度をとらず、過度にへりくだったりもせず、相手をお客様として接する気持ちを大切にしています」と松坂さん。また、関わった住民の皆さんから「おかげで問題の解決ができた」「すぐに動いてくれるから助かる」などの感謝のお声をいただける事にも、とてもやりがいを感じています。

チャイルドフェスタの運営中

黒子役となり人や地域を幸せにしたい

地方公務員は、総合計画などの計画策定、企業等との包括連携協定の締結、国との地方交付金の調整から住所移転や住民票の発行まで、多くの業務を行っています。特に浜松市は、政令指定都市のため、県で行う業務の一部も処理しており、一般的な基礎自治体より広範な仕事を担当。松坂さんは、「これほど広範でかつ営利を追求せず、地域の幸せだけを追求できるのは、地方公務員だけです」と話してくれます。
また、「公務員として働く上で役に立つスキルや知識は、アプリ開発などのプログラミングのスキルです」と松坂さん。なぜなら、今後人口が減少し、労働生産人口が減少していく中では、より、業務を人でなくAIなどで処理していかなければならないからです。そのため、松坂さんは、日々生成AIの情報にキャッチアップしています。
地方公務員の仕事は、地味に思えますが、地域の人々や企業等を輝かせる重要な仕事です。公務員が黒子役となり、関わる人々やその地域そのものを幸せにする重要な仕事だと思います。ぜひ、多くのみなさまも公務員試験にチャレンジしてほしいですね。

チャイルドフェスタ運営後の対応を進める松坂さん



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