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【仙台市社会人採用】教養試験対策2024


教養試験の重要性

試験における重要性を考える際、一番手っ取り早い方法は配点を確認することである。仙台市社会人採用では、1次試験で教養試験、論文試験、面接試験が課される。配点は教養100点、論文100点、面接600点である。

面接の配点が非常に大きいため面接が重要と考える人が多いが、忘れてはならないのは、1次の面接試験を受けられるのは筆記試験の成績上位者のみであることだ。

したがって、面接試験は確かに重要であるが、まずは教養試験対策をしっかり行うことが必要である。仙台市の倍率は非常に高く、合否は僅差で決まることが多いため、教養試験の重要性も高いと言える。

1次試験の倍率

2023年の試験実施状況によると、1次受験者数は529人、1次合格者数は59人である。1次試験の倍率は約9倍であり、他の自治体に類を見ないほど非常に高い倍率である。

具体例として、人気のある政令市である横浜市を挙げる。横浜市の2023年の1次試験の倍率は約2.5倍である。これと比較すると、仙台市は1次試験のハードルが非常に高いことがわかる。

この状況を踏まえると、教養試験対策をしっかりと行うことの重要性が一層明らかである。

なお、倍率については下記の記事でも解説している。

問題の難易度

仙台市社会人採用の問題の難易度は、比較的易しめとなっている。

その根拠としては、公式HPに掲載されている例題の難易度が挙げられる。仙台市は公式HPに過去問を載せていないが、例題という形で出題する問題を公開している。これを見ると、社会人採用の例題は仙台市の短大卒程度の問題と同じレベルであることがわかる。つまり、大卒程度のように難しい問題は出ないと考えられる。

したがって、参考書やテキストを使って試験対策を進める際には、大卒程度試験の入門レベルの教科書を徹底的にやり込めば、十二分に対処できる。また、無理にハイレベルな問題集や参考書に手を出す必要はない。大卒程度レベルの比較的易しめの教材を徹底的に学習することが、最も効率的であると言えよう。

社会科学

2023年の試験では、社会科学は問題番号1~9番の9問が出題された。9問という出題数はかなり多い。

しかし、安心してほしいのは、仙台市の社会科学ではトリッキーな問題や奇をてらった問題は基本的に出ないということである。出題されるのは、社会科学の教科書や参考書に一般的に載っているスタンダードな問題が中心である。

したがって、試験対策としては、スタンダードな社会科学の教科書を一冊やり潰すことが望ましい。仙台市の社会科学は高得点を狙うべき科目であるため、対策に力を入れたいところだ。

時事問題

2023年の試験では、時事問題が問題番号10~19番の10問出題された。10問という出題数は非常に多い。

他の自治体で時事問題が10問も出題されることはほとんどない。例えば、時事問題の出題数が多いとされる特別区経験者採用試験でも、時事問題の出題数は6問である。これと比較すると、仙台市の10問がいかに多いかがよくわかる。

したがって、仙台市の教養試験対策においては、時事問題の対策を抜かりなく行うことが非常に重要である。受験生の皆さんには、この点をしっかりと把握してほしい。

文章理解

2023年の試験では、文章理解は合計9問出題された。問題番号20~28番で、現代文5問・英文4問の構成であった。

数的処理が苦手な方は、文章理解でしっかり点を取ることが重要である。合計9問という出題数は少なくないため、文章理解の対策は欠かせない。

しかし、「現代文はいけるが英文が苦手」という方は、苦手な英文に大量の時間を割くよりも、社会科学や時事問題など暗記すれば確実に点を伸ばせる科目にリソースを投下する方が効果的かもしれない。

数的処理

2023年の試験では、数的処理は問題番号29~40番の合計12問出題された。内訳は以下の通りである。

  • 数的推理:3問

  • 判断推理:3問

  • 空間把握:3問

  • 資料解釈:3問

注意点として、仙台市の受験案内には空間把握の文言がないが、実際には空間把握が出題される。多くの受験生が見落としがちであるが、空間把握の対策も必須である。

仙台市の数的処理の出題数は合計12問であり、他の多くの自治体と比較して少ない。例えば、他の自治体では教養試験の問題数が40問であるのは同様だが、数的処理が約16~17問出題されることが多い。それに対し、仙台市は12問のみである。

このことから、仙台市では数的処理の重要性が相対的に低めであることが分かる。数的処理に苦手意識がある受験生でも、文章理解・社会科学・時事問題を徹底的に鍛えることで十分に合格可能である。

最大の注意

仙台市社会人採用では、自然科学と人文科学の出題はない。受験案内にもこれらの科目は一切掲載されていない。

にもかかわらず、受験生の中には念のために人文科学や自然科学を対策している人が意外と多い。

しかし、人文科学や自然科学にリソースを割くのは明らかな浪費である。仙台市を第一志望とする受験生は、これらの科目に時間を使うのではなく、確実に出題される科目に時間を投下するべきである。

具体的には、時事問題、社会科学、文章理解、そして必要に応じて数的処理の対策に注力するのが得策だろう。

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