【読書備忘録】蕃東国年代記からボルヘス怪奇譚集まで
この文章を書いているのは五月三十日。間もなく梅雨入りです。暑気にはそれなりに対応できる方ではありますが、湿気には弱くて梅雨は乗り越えるぞという覚悟を決めなければいけません。あと湿度が高くなると文庫本や新書がペコンと歪むことがあるので、保護に全身全霊をささげるつもりです。それでは今回もお気に入りの本を紹介します。
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蕃東国年代記
*創元推理文庫(2018)
*西崎憲(著)
唐と倭国の中間にある小国蕃東。ときは臨光帝がおさめる時代、宮廷に仕える貴