【読書備忘録】素晴らしきソリボから吉陵鎮ものがたりまで
素晴らしきソリボ
*河出書房新社(2015)
*パトリック・シャモワゾー(著)
*関口涼子(訳)
*パトリック・オノレ(訳)
誰がソリボを殺したか? マルティニークのフォール・ド・フランス。カーニバルの夜、言葉の達人たるソリボ・マニフィーク(素晴らしきソリボ=美しき敗者)が「言葉に喉を掻き裂かれて」急死を遂げる。謎めいた語り部の死。巡査部長を筆頭とする警察官は事件の匂いを嗅ぎとり、現場に居合わせた十四人の聴衆を取り調べる。ここまで概要を追うとミステリーかサスペンスを