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読書備忘録

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小さな書評集と称して、推薦図書を紹介しております。当記事が素敵な本と出会うきっかけになりましたら幸いです。
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2017年9月の記事一覧

【読書備忘録】素晴らしきソリボから吉陵鎮ものがたりまで

素晴らしきソリボ *河出書房新社(2015) *パトリック・シャモワゾー(著) *関口涼子(訳) *パトリック・オノレ(訳)  誰がソリボを殺したか? マルティニークのフォール・ド・フランス。カーニバルの夜、言葉の達人たるソリボ・マニフィーク(素晴らしきソリボ=美しき敗者)が「言葉に喉を掻き裂かれて」急死を遂げる。謎めいた語り部の死。巡査部長を筆頭とする警察官は事件の匂いを嗅ぎとり、現場に居合わせた十四人の聴衆を取り調べる。ここまで概要を追うとミステリーかサスペンスを